[ツール パレット](IDE チュートリアル)

提供: RAD Studio
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[ツール パレット]には、アプリケーション開発に使用するコンポーネントが含まれています。 [ツール パレット]はコンポーネント カテゴリのリストとして表示され、通常は IDE の右側の列にあります。 [ツール パレット]の各カテゴリには、ビジュアルまたは非ビジュアルのコンポーネントを表すアイコンが含まれます。

カテゴリは、コンポーネントを機能ごとにグループ分けするものです。 たとえば、[Standard]カテゴリには、ボタンや編集ボックスなどの共通コントロールが含まれます。 [Dialogs]カテゴリには、ファイルのオープンや保存といったファイル操作に使用する、共通のダイアログ ボックスが含まれます。 カテゴリ タブのプラス記号をクリックすると、そのカテゴリの全コンポーネントが現れます。

[ツール パレット]の内容は、フォーム デザイナを表示しているとき(デザイン モード)とアプリケーションのコードをコード エディタに表示しているときとで変わります。 コード エディタの詳細については、「コード エディタ」セクションを参照してください。つまり、デザイン モードでフォームを表示しているときには、[ツール パレット]にフォーム用のコンポーネントが表示されます。

[ツール パレット]に表示するコンポーネントをフィルタリングすることもできます。 フィルタ フィールドにテキストを入力すると、その文字列が名前に含まれるコンポーネントだけがリストに表示されます。 Ctrl+Alt+P を押すと、パレットのフィルタにフォーカスが移ります。

[ツール パレット]でコンポーネントをダブルクリックすると、そのコンポーネントがフォームに追加されます。 コントロールをドラッグして、フォーム上の好きな位置に配置することもできます。 フォーム上にコンポーネントを置いた後で、正確な位置までドラッグすることが可能です。

各コンポーネントには、アプリケーションを制御するための固有の属性(プロパティ、イベント、メソッド)があります。 [オブジェクト インスペクタ]を使用すると、コンポーネントの動作をカスタマイズできます(これについては次のセクションで説明します)。

TutorialIDEFig2-8.png

図 2-8。 [Standard]コンポーネント カテゴリを開いた状態の[ツール パレット]


コード エディタにコードを表示している場合、[ツール パレット]には、プロジェクト グループに追加できるプロジェクトの種類と、プロジェクトに追加できるファイルの種類が表示されます。

TutorialIDEFig2-9.png

図 2-9。 標準の[Delphi Projects]テンプレートを表示している、コード エディタ モードの[ツール パレット]


[ツール パレット]はカスタマイズ可能です。カテゴリをリスト内の別の場所にドラッグして、カテゴリの順番を変更することができます。 また、新しいカテゴリを作成して、よく使用するコンポーネントをそこにコピーすることもできます。

RAD Studio にインストールされているコンポーネントに加えて、カスタマイズしたコンポーネントやサードパーティのコンポーネントを ツール パレット に追加したり、独自のカテゴリに保存することができます。

また、1 つ以上のコンポーネントからなるテンプレートを作成することもできます。 いくつかのコンポーネントをフォームに配置し、プロパティを設定して、コードを記述したら、それらを 1 つのコンポーネント テンプレートとして保存できます。 後で[ツール パレット]からそのテンプレートを選択するだけで、前に構成したコンポーネントがフォームに配置されます。それにより、関連するプロパティやイベント処理コードもすべてプロジェクトに追加されます。 これらのコンポーネントは、1 つずつ配置した場合と同様に、個別に位置を変えたり、プロパティを設定し直したり、イベント ハンドラを作成または変更することができます。

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オブジェクト インスペクタ