Apply メソッドの呼び出し

複数の更新オブジェクトの使用：インデックス への移動

メモ： BDE（Borland Database Engine）は非推奨になったため、今後は機能強化されません。 たとえば、BDE では Unicode はサポートされません。 BDE を使用した新規開発はしないことをお勧めします。 既存のデータベース アプリケーションを BDE から dbExpress に移行することを検討してください。

更新コンポーネントの Apply メソッドでは、現在のレコードに対して更新を手動で適用します。 このプロセスには、2 つのステップがあります：

1. レコードのフィールドの初期値と変更後の値を、適切な SQL 文におけるパラメータにバインドします。
2. SQL 文を実行します。

Apply メソッドを呼び出すと、更新キャッシュにおける現在のレコードに対する更新を、適用することができます。Apply メソッドは、データセットの OnUpdateRecord イベントに対するハンドラか、プロバイダの BeforeUpdateRecord イベント ハンドラから、最もよく呼び出されます。

警告： データセットの UpdateObject プロパティを使用して、データセットと更新オブジェクトを関連付ける場合は、Apply が自動的に呼び出されます。 この場合は、Apply を OnUpdateRecord イベント ハンドラから呼び出さないでください。結果として、現在のレコードの更新を適用するように 2 回目も試行するからです。

OnUpdateRecord イベント ハンドラでは、型 TUpdateKind の UpdateKind パラメータで適用する必要がある更新の型を示します。 このパラメータを Apply メソッドに渡して、使用する更新 SQL 文の対象を示す必要があります。 以下の例は BeforeUpdateRecord イベント ハンドラを使用した例です。

procedure TForm1.BDEClientDataSet1BeforeUpdateRecord(Sender: TObject; SourceDS: TDataSet;
          DeltaDS: TCustomClientDataSet; UpdateKind: TUpdateKind; var Applied: Boolean);
begin
  with UpdateSQL1 do
  begin
    DataSet := DeltaDS;
    DatabaseName := (SourceDS as TDBDataSet).DatabaseName;
    SessionName := (SourceDS as TDBDataSet).SessionName;
    Apply(UpdateKind);
    Applied := True;
  end;
end;

void __fastcall TForm1::BDEClientDataSet1BeforeUpdateRecord(TObject *Sender,
  TDataSet *SourceDS, TCustomClientDataSet *DeltaDS, TUpdateKind UpdateKind, bool &Applied)
{
  UpdateSQL1->DataSet = DeltaDS;
  TDBDataSet *pSrcDS = dynamic_cast<TDBDataSet *>(SourceDS);
  UpdateSQL1->DatabaseName = pSrcDS->DatabaseName;
  UpdateSQL1->SessionName = pSrcDS->SessionName;
  UpdateSQL1->Apply(UpdateKind);
  Applied = true;
}

関連項目

• Update 文の実行