BDE の操作用ツール
メモ: ボーランド データベース エンジン(BDE)は推奨されなくなったので、今後は機能強化されません。たとえば、BDE では Unicode はサポートされません。BDE を使用して新規に開発を始めないでください。既存のデータベース アプリケーションを BDE から dbExpress に移行することを検討してください。
データアクセスのメカニズムとして BDE を利用するメリットの 1 つに、豊富なサポートユーティリティが Delphi に付属していることが挙げられます。このユーティリティには、次のものがあります。
- SQL エクスプローラおよびデータベースエクスプローラ:Delphi には、バージョン(版)によってこの 2 つのどちらかのアプリケーションが付属しています。どちらのエクスプローラでも、以下の処理が可能です。
- 既存のデータベーステーブルとデータベース構造を検査する。SQL エクスプローラでは、リモート SQL データベースに対する検査と問い合わせが可能
- テーブルにデータを設定する
- データディクショナリ内に拡張項目属性セットを作成する。または拡張項目属性セットをアプリケーションで項目に関連付ける
- BDE エリアスを作成し管理する
SQL エクスプローラでは、以下の処理も可能です。
- ストアドプロシージャなどの SQL オブジェクトをリモートデータベースサーバー上に作成する
- リモートデータベースサーバー上の SQL オブジェクトのテキストを再構築して表示する
- SQL スクリプトを実行する
- SQL モニタ:リモートデータベースサーバーと BDE との間の通信をすべて監視できます。通信されるメッセージにフィルタをかけて、関心があるカテゴリのメッセージだけを監視できます。SQL モニタは、作成するアプリケーションのデバッグに非常に役立ちます。
- データベースデスクトップ:Paradox または dBASE のテーブルを扱う場合、そのデータの表示と編集、新規テーブルの作成、既存テーブルの再構成の各処理を実行できます。データベースデスクトップを利用すると、TTable コンポーネントのメソッドを使用する場合より細かな制御が可能になります(たとえば、有効性のチェックや言語ドライバが指定可能です)。BDE の API を直接呼び出す場合を除くと、データベースデスクトップは、Paradox と dBASE のテーブルを再構築する唯一のメカニズムです。