C++ プロコンパイル ヘッダー ファイル(*.pch)
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C++ プロジェクトをビルドすると、RAD Studio によってプリコンパイル済みヘッダー ファイルが生成されます。
プリコンパイル済みヘッダー ファイルは、プロジェクトのヘッダー ファイルの中間形式で、コンパイラがすばやく処理できるファイルです。 これにより高速コンパイルが可能になります。
プリコンパイル済みヘッダー ファイルのファイル名は以下のようになります。
<project>.pch
: 32 ビット Windows および macOS の場合:<プロジェクト>PCH1.pch
: その他のプラットフォームの場合
プロジェクトをビルドする際、C++ プリコンパイル済みヘッダー ファイルは、C:\Users\<user>\Documents\Embarcadero\Studio\Projects\<プロジェクト>\<プラットフォーム>\<ビルド構成>
に生成されます。
32 ビット Windows および macOS 以外のプラットフォームでは、RAD Studio は、C++ プリコンパイル済みヘッダー ファイルの出力フォルダの staticobjs
フォルダに、C++ プリコンパイル済みヘッダー ファイルの static 版も生成します(デフォルトでは、C:\Users\<user>\Documents\Embarcadero\Studio\Projects\<project>\<platform>\<build configuration>\staticobjects
フォルダ)。
32 ビット Windows または macOS において出力ファイル パスを変更するには、PCH ファイル名 オプションを使用します(プロジェクト > オプション > C++ コンパイラ > プリコンパイル済みヘッダー にて)。
他のプラットフォームでは出力ファイル名を変更することはできません。 その他のプラットフォームにおいて出力ファイル パスを変更するには、オブジェクト ファイルの出力ディレクトリ オプションを使用します(プロジェクト > オプション > C++ コンパイラ > ディレクトリと条件定義 にて)。
このオプション ファイルを生成しないようにするには、[プロジェクト|オプション...|C++ コンパイラ|プリコンパイル済みヘッダー]の[PCH の使用法]オプションに以下のいずれかの値を指定します。
- [使用しない]
- [使用するが生成しない]
C++ プリコンパイル済みヘッダー ファイルをバージョン管理下に置く
C++ プリコンパイル済みヘッダー ファイルの初期バージョンを生成した後で、そのヘッダー ファイルをバージョン管理下に置くことにした場合は、C++ プリコンパイル済みヘッダー ファイルを使用するが再生成しないように必ず RAD Studio を構成します。[プロジェクト|オプション...|C++ コンパイラ|プリコンパイル済みヘッダー]を選択し、[PCH の使用法]オプションの値として[使用するが生成しない]を設定します。