ウィザードのデバッグ

提供: RAD Studio
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Tools API により、ウィザードと IDE のやり取りを非常に柔軟に行えるようになっています。 一方、柔軟性には責任が伴います。 ダングリング ポインタ(ポインタの参照先が有効なデータでない)などのアクセス違反が最終的に発生しやすくなります。

ネイティブの Tools API を使用するウィザードを作成する場合は、IDE をクラッシュさせるコードを書いてしまうおそれがあります。また、ウィザードを作成しても、それがインストールはできるものの、思いどおりに動作しない可能性もあります。設計時コードを扱う際の課題の 1 つにデバッグがあります。ただし、これは解決しやすい問題です。ウィザードは Delphi そのものにインストールされるので、[実行|実行時引数...]メニュー項目を選択して、パッケージのホスト アプリケーションを Delphi の実行可能ファイルに設定するだけです。

パッケージをデバッグする場合(または、デバッグする必要がある場合)は、そのパッケージをインストールしないでください。その代わり、メニュー バーから[実行|実行]を選択します。これで、Delphi の新しいインスタンスが起動されます。この新しいインスタンスで、メニュー バーから[コンポーネント|パッケージのインストール...]を選択して、コンパイル済みのパッケージをインストールします。Delphi の元のインスタンスに戻ると、ブレークポイントを設定できる場所を示す青いドットがウィザードのソース コードに表示されます。表示されない場合は、コンパイラ オプションを念入りにチェックして、デバッグが有効になっているかどうかを確認します。また、適切なパッケージを読み込んだかどうかも確認します。さらに、プロセス モジュールも入念にチェックして、読み込みたい .bpl ファイルを読み込んだかどうかを確認します。

VCL コードまたは RTL コードをこの方法でデバッグすることはできませんが、ウィザード自体は完全にデバッグできるので、どこが間違っているかは十分わかるでしょう。

関連項目