オブジェクトとは

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クラスとは、データデータ操作を単一のユニットにカプセル化したデータ型です。オブジェクト指向プログラミングが登場するまでは、データと操作(機能)は別個の要素として扱われていました。オブジェクトはクラスのインスタンスです。つまり、型がクラスである値です。このドキュメントでは、"オブジェクト" という用語をもっと広い意味で使用しています。クラスとクラスのインスタンスの区別が重要でない場合は、"オブジェクト" という用語がクラスを指すこともあります。

Pascal のレコードまたは C 言語の構造体を理解している場合は、オブジェクトを理解しやすくなります。レコードはデータを格納するフィールドで構成され、各フィールドには固有のデータ型があります。レコードを使用すると、さまざまなデータ要素の集まりを参照しやすくなります。

オブジェクトもデータ要素の集まりです。しかし、オブジェクトには、レコードとは異なり、データに作用する手続きや関数が含まれています。これらの手続きや関数はメソッドと呼ばれます。

オブジェクト内のデータ要素には、プロパティを通じてアクセスします。多くの Delphi オブジェクトのプロパティには、コードを記述せずに設計時に変更できる値が設定されています。また、プロパティ値を実行時に変更する場合も、わずかなコードを記述するだけで済みます。

データと機能を単一のユニットにまとめることをカプセル化と呼びます。オブジェクト指向プログラミングの特徴としては、カプセル化に加えて、継承多態性もあります。継承とは、オブジェクトが他のオブジェクト(上位オブジェクトと呼ぶ)から機能を受け継ぐことを意味し、継承した動作をオブジェクトで変更できます。多態性とは、同じ上位オブジェクトから派生した異なるオブジェクトで同じメソッド インターフェイスおよびプロパティ インターフェイスがサポートされることを意味します。多くの場合、これらのオブジェクトの呼び出しは交換可能です。

関連トピック

関連項目