クラスのデフォルトを変更する

提供: RAD Studio
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コンポーネント開発者のためのオブジェクト指向プログラミング:インデックス への移動

たいていのプログラマは反復作業は避けたいものです。たとえば,同じコードを何度も繰り返し記述していることに気付いた場合には,そのコードをサブルーチンや関数として独立させるか,またはさらにルーチンをライブラリ化して多くのプログラムで使用できるようにします。コンポーネントについても同じ考え方がそのまま当てはまります。同じプロパティを繰り返し変更したり,同じメソッドを繰り返し呼び出しているような場合には,それをデフォルトで行う新しいコンポーネントを作成すべきです。

たとえば,アプリケーションを作成するたびに,特定の操作をするためのダイアログボックスを追加していることがあります。同じダイアログボックスを毎回作成するのはそれほど困難なことではありませんが,それは不要な作業です。なぜなら,最初に一度だけダイアログボックスを設計してプロパティを設定し,それに関連付けたラッパーコンポーネントをツールパレットにインストールすることができるからです。ダイアログボックスを再使用可能なコンポーネントにすれば,反復作業を減少できるだけでなく,標準化が推進され,ダイアログボックスを再作成することによりエラーが発生する可能性が減少します。

既存のコンポーネントの変更では,コンポーネントのデフォルトプロパティの変更例を示しています。

メモ:  既存のコンポーネントのパブリッシュプロパティだけを変更する場合や,コンポーネントまたはコンポーネントグループの特定のイベントハンドラを保存する場合は,コンポーネントテンプレートを作成すると作業が簡単になります。