コピー、継承、使用

提供: RAD Studio
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オブジェクト リポジトリの特定の項目には、次の 3 つのオプションが利用できます。

  • 項目のコピー
  • 項目の継承
  • 項目の直接使用

プロジェクトでオブジェクト リポジトリ(特に、[新規作成] 内の継承可能項目グループ)の項目を使用する場合、その項目を取り込むには 3 つの方法があります。オブジェクト リポジトリの各項目は共有されるため、再利用を妨げるのではなく、再利用に役立つ方法でそのオブジェクトを使用するべきだということを忘れないでください。

オブジェクト リポジトリから項目をコピーする

[コピー]を選択すると、選択した項目をコピーしてプロジェクトに追加します。 この後で、オブジェクト リポジトリの項目を変更してもコピーには反映されません。また、コピーに対する変更もオブジェクト リポジトリの元の項目には影響を与えません。

メモ: [コピー]は、プロジェクト テンプレートを使用する場合だけに利用できるオプションです。

オブジェクト リポジトリの項目を継承する

[継承]を選択すると、オブジェクト リポジトリで選択した項目から新しいクラスを派生させて、新しいクラスをプロジェクトに追加します。 [継承]オプションは、リポジトリ内の上位クラスとなる項目に対してリンクを作成します。 プロジェクトを再コンパイルすると、オブジェクト リポジトリの項目に対してそれまでに行われた変更がすべて、派生クラスに反映されます。 これらの変更は、プロジェクトでその項目に対して行ったなんらかの変更や追加に加えて適用されます。 派生クラスへの変更は、オブジェクト リポジトリの共有項目には影響を与えません。

メモ: [継承]は、フォーム、ダイアログ ボックス、およびデータ モジュールに利用できるオプションですが、プロジェクト テンプレートには利用できません。 このオプションを利用できるのは、同じプロジェクト内で再利用中の項目だけです。

オブジェクト リポジトリの項目を直接使用する

注意: [使用]オプションは、フォーム、ダイアログ ボックス、およびデータ モジュールに利用できますが、慎重に使用する必要があります。 項目のリポジトリからアプリケーションへのコピーを他のメンバに許可する前に、その項目への変更を必ず完全にテストしてください。

選択した項目そのものでプロジェクトを構成したいときに、[使用]を選択します。 この場合、その項目をコピーするのではなく、項目そのものを "生のまま" 使用することになります。 項目を使用すると、プロジェクトの一部としてその項目を作成してきたかのように、項目そのものがプロジェクトに追加されます。 そのため、設計時に行った項目への変更が、その項目を直接使用するすべてのプロジェクトに出現し、同時にその項目を継承するすべてのプロジェクトに影響を与えます。 [継承]オプションか[使用]オプションのどちらかを選択して追加した項目を持つすべてのプロジェクトで、項目に対する変更が出現します。

メモ: 項目を直接使用する[使用]は、フォーム、ダイアログ ボックス、およびデータ モジュールに利用できるオプションです。 通常この方法で共有された項目は、他のプロジェクトに影響を与える変更を回避するため、実行時にだけ変更されるべきです。 [使用]オプションを利用できるのは、ウィザード(フォーム ウィザードまたはプロジェクト ウィザード)だけです。ウィザードは自身のコードを生成しますが、実際には共有コードを追加しないからです。

関連項目