コマンドライン検査/測定ツール: AuditsCLI.EXE

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AuditsCLI.EXE はコマンドライン検査/測定ツールです。 コマンドラインで --audits--metrics のどちらのオプションが指定されたかに応じて、コマンドライン版の検査または測定を実行します。

警告: AuditsCLI.EXE は、Delphi プロジェクトでしか使用できないことに注意してください。

コマンドライン構文

コマンドライン ヘルプを表示するには、次のように入力します。

AuditsCLI {-h|--help}

検査を実行するには、次のコマンドラインを使用します。

AuditsCLI --audits --{html|xml} CompilerOptions ^
[--config=AuditsConfigurationFile.ADT] [-o OutputFile] ProjectName.DPROJ

測定を実行するには、次のコマンドラインを使用します:

AuditsCLI --metrics --[html|xml] CompilerOptions ^
[--config=MetricsConfigurationFile.MTS] [-o OutputFile] ProjectName.DPROJ

コマンドライン オプション

次のコマンドライン オプションを指定することができます。

オプション 説明

-h
--help

このオプションのいずれかを指定すると、簡単なヘルプがコンソール ウィンドウに表示されます。

--audits
--metrics

このオプションのいずれかを指定する必要があります。

  • audits -- 検査分析を実行します。
  • metrics -- 測定分析を実行します。

--html
--xml

このオプションのいずれかを指定する必要があります。

  • html -- 分析結果を HTML 形式で書き出します。
  • xml -- 分析結果を XML 形式で書き出します。

CompilerOptions

Delphi コンパイラに関連するオプションを指定します(「Delphi コマンドライン コンパイラ: DCC32.EXE」参照)。以下のオプションを指定することができます。

  • -U<パス> -- このオプションは必須です! AuditsCLI.EXE がコンパイル済みユニットを検索するディレクトリを指定します。このオプションの形式は、
-Upath1;path2... です。それぞれの <パス_番号> に、Delphi のコンパイル済みユニットが含まれるディレクトリを指定します。 以下に例を示します。
-U"C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\lib\win32\debug";C:\MyUnits
  • -I<パス> -- インクルード ディレクトリを指定します。このオプションの形式は、
-Ipath1;path2... 形式です。それぞれの path_N に、インクルード ディレクトリを指定します。
-D<シンボル1>;<シンボル2>... です。それぞれの <シンボル_番号> に、条件付きコンパイル シンボルを指定します。
  • -A<ユニット>=<エイリアス> -- <unit> ユニットの <エイリアス> エイリアス

--config=ConfigurationFile

分析対象の検査セットまたは測定セットを格納したファイルを指定します。 分析時には、このセットに格納された検査または測定のみが処理されます。

  • 検査の場合、このオプションの形式は
--config=AuditsConfigurationFile.ADT です。AuditsConfigurationFile には、分析対象の検査セットを格納したファイルを指定します。 ファイル名の拡張子は .ADT でなければなりません。
  • 測定の場合、このオプションの形式は
--config=MetricsConfigurationFile.ADT になります。 MetricsConfigurationFile には、分析対象の測定セットを格納したファイルを指定します。 ファイル名の拡張子は .MTS でなければなりません。

構成ファイルは IDE から作成することができます。 [QA 検査]および[QA 測定]のダイアログ ボックスを使って、アクティブな検査や測定のセットをカスタマイズします。 その後、ダイアログ ボックスにある[検査セットの保存]または[測定セットの保存]のボタンを使って、カスタマイズした検査または測定のセットを構成ファイルに保存します。

config オプションを指定せずに検査または測定を呼び出すと、検査または測定のデフォルト セットが分析対象となります。 IDE でこれらのデフォルト セットを確認することができます(「アクティブな検査セットと測定セット」セクション(「検査と測定機能」内)を参照)。

-o OutputFile

OutputFile には、AuditsCLI.EXE の分析結果を保存する出力ファイルを指定します。 .\doc のような相対パスを指定した場合は、 ProjectName.DPROJ オプションで指定したプロジェクト ルート ディレクトリからの相対パスとなります。 デフォルトでは、 ProjectName.[audits|metrics].[html|xml] という出力ファイル名(指定したオプションによって変化します)が使用されます。 -oOutputFile の間には空白文字を 1 つ含めてもかまいません。

ProjectName.DPROJ

Delphi プロジェクト ファイルを指定します。 このファイルの拡張子は .DPROJ でなければなりません。 このファイルは IDE で作成する必要があります。
このオプションは必須です!

コマンドラインの例

以下に示すのは、コマンドライン測定を実行する例です。

AuditsCLI.exe --metrics --html^
--config="C:\Users\<user>\Documents\Embarcadero\Studio\Projects\MyMetrics.mts"^
-U"C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\lib\release"^
-o "C:\Users\<user>\Documents\Embarcadero\Studio\Projects\p1\QA\MyMetricsResults.html"^
"C:\Users\<user>\Documents\Embarcadero\Studio\Projects\p1\Project1.dproj"

ここでは:

  • --html オプションでは、測定結果を HTML 形式で生成するよう指定しています。
  • MyMetrics.mts ファイルには処理対象の測定セットが格納されています。 このファイルは、[QA 測定]ダイアログ ボックスであらかじめ作成しておく必要があります。
  • -U オプションでは、コマンドライン測定で次のフォルダ内にあるコンパイル済みユニットを検索することを定義します:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\lib\release フォルダ。
  • -o オプションでは、生成した測定結果を MyMetricsResults.html ファイルに保存するよう指定しています。
  • Project1.dproj ファイルは、コマンドライン測定でソース コードを分析する対象のプロジェクト ファイルです。


以下に示すのは、コマンドライン検査を実行する例です。

AuditsCLI.exe --audits --html^
--config="C:\Users\<user>\Documents\Embarcadero\Studio\Projects\MyAudits.adt"^
-U"C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\lib\release"^
-I"C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\lib";"C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\include"^
-DDEBUG;DEVELOPERS;^
-o .\MyAuditsResults.html^
"C:\Users\<user>\Documents\Embarcadero\Studio\Projects\p1\Project1.dproj"

ここでは:

  • -I オプションでは、コマンドライン検査が使用するインクルード ディレクトリを定義します:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\lib および C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\include インクルード ディレクトリ
  • -D オプションでは、DEBUG および DEVELOPERS という条件付きコンパイル シンボルを使用するよう指定しています。
  • .\MyAuditsResults.html ファイルで使われている相対パスは、プロジェクト ファイル オプションで指定したプロジェクト ルート ディレクトリ
C:\Users\<user>\Documents\Embarcadero\Studio\Projects\p1 の中にこのファイルを作成することを意味しています。

トピック

関連項目