マウスイベントの内容

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アプリケーションのユーザーインターフェースでユーザーがマウスを動かすと,マウスイベントが発生します。VCL には以下の 3 つのマウスイベントがあります。

マウスイベント :



イベント 説明

Control.TControl.OnMouseDown イベント

ユーザーがマウスポインタをコントロール上に置いてマウスボタンを押したときに発生します。

Vcl.Controls.TControl.OnMouseMove イベント

ユーザーがマウスポインタをコントロール上に置いてマウスを移動したときに発生します。

Vcl.Controls.TControl.OnMouseUp イベント

ユーザーがコンポーネント上にマウスポインタを置いて押したマウスボタンから指を離したときに発生します。



アプリケーションがマウス動作を検出すると,対応するイベントに対して定義されているイベントハンドラを呼び出し,5 種類のパラメータを渡します。各パラメータの情報は,イベントに対する応答をカスタマイズするために使用します。この 5 つのパラメータを次の表に示します。

マウスイベントパラメータ :



パラメータ 意味

Sender

マウスイベントを検出したオブジェクト

Button

関与したマウスボタンを示す。mbLeft,mbMiddle,または mbRight

Shift

マウス操作時の〔Alt〕〔Ctrl〕,および〔Shift〕の各キーの状態を示す

X, Y

イベントが発生した座標



ほとんどの場合,マウスイベントハンドラに返される座標だけが必要になりますが,場合によっては,Button をチェックして,どのボタンが押されたのかを確認する必要があります。

メモ:  Delphi では,押されたマウスボタンの特定は Microsoft Windows と同じ判定条件で行われます。したがって,デフォルトの「一次」ボタンと「二次」ボタンの設定を切り替えて,マウスの右ボタンを一次ボタンとした場合には,一次ボタン(この場合右)をクリックしたときに Button パラメータの値に記録されるのは mbLeft です。

関連項目