DataSnap データ モジュールの構成

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DataSnap データ モジュールは、少なくとも次の 3 つの TDataModule クラスの下位クラスに存在可能なコンポーネントで構成されます:

  • 転送およびサーバー クラスの作成および存続期間を管理する TDSServer コンポーネント。
  • 同じ DataSnap サーバーに関連する可能性のある 1 つまたは複数の TDSServerClass コンポーネント。
  • 最低 1 つの通信プロトコル、TDSTCPServerTransport または TDSHTTPService

TDSServerClass は、リモート クライアントから動的メソッド呼び出しで呼び出すことができる公開メソッドを持つサーバー側クラスを指定するためのコンポーネントです。 重要なプロパティは、[LifeCycle]です。 このプロパティには、サーバー メソッド クラスのインスタンスがメモリ内で存続する期間([Invocation]、[Session]、または[Server])を指定できます。 [Invocation]値に設定すると、呼び出したオブジェクトはメソッドの実行直後に破棄されます。 次の呼び出しでは、新しいオブジェクト インスタンスを使用することになります。 直前の呼び出しでフィールドに行われた変更は、すべて失われます。 [Session]値に設定すると、異なる呼び出しの間でオブジェクトが再利用されますが、接続を閉じるときにオブジェクトは破棄されます。 [Session]値に設定すると、DataSnap サーバーを閉じるときに、オブジェクト インスタンスが破棄されます。

通信プロトコルは、TCP ベース(TDSTCPServerTransport)と HTTP(TDSHTTPService)のどちらかになります。それぞれの通信固有のパラメータ(ポートやフィルタなど)も、ここで設定できます。 どちらのコンポーネントも、TDSServer コンポーネントにリンクできますが、後者はトンネルとして動作してリモート DataSnap サーバーに接続できます。 HTTP コンポーネントを使用すると、ブラウザベースのクライアントから REST プロトコルおよび JSON プロトコルを使ってメソッド呼び出しを行うこともできます。

要求で認証が必要な場合には、どちらのコンポーネントも、Datasnap.DSAuth.TDSCustomAuthenticationManager によって実装された認証マネージャ コンポーネントと組み合わせて使用することができます(認証マネージャは AuthenticationManager プロパティに設定します)。 これにより、すべてのユーザーのリモート メソッド呼び出しに関して、認証や権限付与が可能になります。


関連項目