REST デバッガ ツール

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[ツール|REST デバッガ]


[REST デバッガ]は、アドホックに要求を行うためのツールです。TRESTDataSetAdapter コンポーネントおよび TClientDataSet コンポーネントによって、JSON 表現をデータセットに変換します。

このツールでは、さまざまな認証方式を使って Google API や Twitter などのサービスに接続することができます。指定されたサービスに要求を送信し、応答を表示することができます。

[要求]ペイン

[要求]

[要求]タブを使用して、TRESTClient および TRESTRequest のプロパティを指定することができます。

項目 説明

[メソッド]

TRESTRequest メソッドを次のように一覧表示します:
POST - 処理対象のデータを TRESTRequest リソースに送信。
PUT - TRESTRequest リソースのデータを更新。
GET - TRESTRequest リソースのデータを要求。
DELETE - データを TRESTRequest リソースから削除。
PATCH -- PATCH 本体に含めて送信されたペアのみを更新することで、TRESTRequest リソースのデータの一部を変更する。

[URL]

TRESTClientBaseURL プロパティを指定します。BaseURL プロパティは、要求 URL 全体の前半部分です。

ヒント: このフィールドで Enter を押すと、要求が送信されます。「要求の送信」を参照してください。

[コンテンツ タイプ]

TRESTRequestParameterListContentType プロパティを指定します。

[カスタム本体]

TRESTRequestParameterListCustomBody プロパティを指定します。

[パラメータ]

[パラメータ]タブを使用して、サービスで実行される実際のアクションと TRESTRequest パラメータを定義することができます。

項目 説明

[リソース]

TRESTRequestResource プロパティを指定します。
Resource プロパティは、要求 URL 全体の後半部分であり、実際のクエリ文字列を表します。

[要求パラメータ]

TRESTRequest パラメータを指定します。パラメータにはいくつかの種類があります:
[ヘッダー]パラメータ - 「キー=値」という形式で、要求の HTTP ヘッダーに埋め込まれます。
[GET/POST]パラメータ - 「キー=値」という形式です。 HTTP POST 要求の場合、POST パラメータは要求の本体に埋め込まれます。 HTTP GET 要求の場合、GET パラメータはクエリ文字列の一部として URL に埋め込まれます。
[本体]パラメータ - 1 つの値だけで構成され、TRESTRequest 本体の中に統合されます。
[URL セグメント]パラメータ - 「キー=値」という形式で、値は、HTTP URL の、要求のクエリ文字列の前に付け足されます。 複数の[URL セグメント]パラメータを指定するときには、バックスラッシュ(\)で区切ります。
[クッキー]パラメータ - 「キー=値」という形式で、クッキー値として送信されます。

[追加]

TRESTRequest パラメータ リストに新しいパラメータを追加します。[種類]ComboBox でパラメータの種類を、[名前]TComboEdit でパラメータ名を、[値]TEdit でパラメータ値を、それぞれ指定します。

[編集]

TRESTRequest パラメータ リストのパラメータを編集します。選択したパラメータの種類や名前や値を変更します。

[削除]

TRESTRequest パラメータ リストで選択したパラメータを削除します。

[認証]

ほとんどのサービスでは認証が必要です。1 つの認証クラスがクライアントに添付され、完結した要求ごとに自動的に実行されます。

項目 説明

[メソッド]

REST クライアントに添付される標準の認証クラスを指定します。
[なし] - サービスで認証が必要ない場合に使用します。 デフォルトで、TRestClient の認証方式は amNONE です。
[単純] - HTML フォームなどの基本認証をまねたものです。 TSimpleAuthenticator では、[ユーザー名][パスワード]の値およびキー名が必要です。
[基本] - HTTP 基本認証を指します。 THTTPBasicAuthenticator では、[ユーザー名][パスワード]を要求の HTTP ヘッダーに埋め込む必要があります。
[OAUTH] - ユーザーとの相互作用が必要になる方式です。 TOAuth1Authenticator を使用するアプリケーションでは、サービス プロバイダからトークンを受け取り、そのトークンを使ってサービスにアクセスしなければなりません。
[OAUTH2] - サービス プロバイダからトークンを受け取り、そのトークンを使ってサービスにアクセスしなければなりません。 TOAuth1Authenticator と違って、TOAuth2Authenticator では HTTPS のセキュリティを利用するので、要求に署名する必要はなくなります。

[ユーザー名]

TRESTRequestParameterListAuthUsername プロパティを表します。[ユーザー名] TEdit は、認証方式が 単純 および 基本 のときに有効になります。

[パスワード]

TRESTRequestParameterListAuthPassword プロパティを表します。 [パスワード] TEdit は、認証方式が 単純 および 基本 のときに有効になります。

[ユーザー名のキー]

TRESTRequestParameterListAuthUsernameKey プロパティを表します。[ユーザー名のキー] TEdit は、認証方式が 単純 のときに有効になります。

[パスワードのキー]

TRESTRequestParameterListAuthPasswordKey プロパティを表します。 [パスワードのキー] TEdit は、認証方式が 単純 のときに有効になります。

[クライアント ID]

TRESTRequestParameterListClientID プロパティを表します。 [クライアント-ID] TEdit は、OAUTH および OAUTH2 の方式の場合に有効になります。

[クライアント シークレット]

TRESTRequestParameterListClientSecret プロパティを表します。 [クライアント シークレット] TEdit は、OAUTH および OAUTH2 の方式の場合に有効になります。

[アクセス トークン]

TRESTRequestParameterListAccessToken プロパティを表します。 [アクセス トークン] TEdit は、OAUTH および OAUTH2 の方式の場合に有効になります。

[要求トークン]

TRESTRequestParameterListAccessTokenSecret プロパティを表します。 [要求トークン] TEdit は、OAUTH および OAUTH2 の方式の場合に有効になります。

[OAuth アシスタント]

OAUTH または OAUTH2 方式のすべてのパラメータ値を持つ、新しいウィンドウを開きます。新しく開いたこのウィンドウには、[認証]のメイン ページにないフィールドも含まれていて、Google や Twitter などのさまざまなサービスを使用することができます。

[接続]

[接続]タブを使用して、TRESTClient のプロキシ関連のプロパティを指定することができます。

項目 説明

[プロキシ サーバーを使用する]

[プロキシ サーバーを使用する] TCheckBox にチェックをつけるか、チェックなしのままにすることで、TRESTClient がプロキシ サーバーを処理するかどうかを指定します。

[プロキシ サーバー]

TRESTClientProxyServer プロパティを指定します。

[プロキシ ポート]

TRESTClientProxyPort プロパティを指定します。ProxyPort のデフォルト値は 0 です。

[ユーザー名]

TRESTClientProxyUsername プロパティを指定します。

[パスワード]

TRESTClientProxyPassword プロパティを指定します。

要求関連のボタン

項目 説明

[要求の送信]

必要に応じてプロキシ サーバーを設定し、プロパティ BaseURL および Resource と、TRESTRequest メソッドを定義します。[要求の送信]ボタンをクリックすると、TRESTRequest が実行され、応答が表示されます。

[要求の新規作成]

[要求][パラメータ][認証][接続]の各ページの フィールドがデフォルト値にリセットされます。

[要求の読み込み]

TOpenDialog コンポーネントを使用して、選択したファイルから TRESTClientTRESTRequest、または TRESTResponse のプロパティ値を読み込みます。

[要求の保存]

TRESTClientTRESTRequestTRESTResponse コンポーネントのプロパティ値をファイルに保存します。

[コンポーネントのコピー]

TRESTClientTRESTRequest、および TRESTResponse コンポーネントをクリップボードにコピーします。これらのコンポーネントをクリップボードにコピーし、その後、フォーム デザイナに貼り付けることができます。

[応答]ペイン

[応答]ページを使用して、サービスから返されたデータを TRESTResponse クラス経由で読み取ることができます。

この TGroupBox には、サービスから受け取った応答を表示する 3 つのラベルがあります。直近の要求の URL直近の要求の状態ラベルTGroupBox のすぐ上に、プロキシの状態ラベルTGroupBox の下にあります。

項目 説明

直近の要求の URL

TRESTClientBaseURL プロパティが表示されます。

直近の要求の状態

以下についての情報が含まれます。

  • 応答の状態 - TRESTResponseStatusCodeStatusTextContentLength の各プロパティが表示されます。
  • 実行パフォーマンス - 以下の計時情報が表示されます。</li>
    • 前処理時間 : 実行を開始してから、要求を実際の HTTP クライアントに渡してサーバーに送信するまでの時間。
    • 実行時間 : 要求をサーバーに送信してから応答を受け取るまでの時間。
    • 後処理時間 : サーバー応答を受け取ってからすべての後処理が終了するまでの時間(JSON の解析を含む)。
    • 合計実行時間 : 実行時間の合計 - 前処理時間実行時間後処理時間 の合計

プロキシの状態

ProxyServer が有効かどうかを示します。

[ヘッダー]

応答ヘッダーには、「キー=値」のペアとして、サーバーがクライアントに送信したファイルの日付やサイズや種類、また、サーバー自体のデータなどの情報が含まれています。

サーバーが取得する HTTP ヘッダー フィールドは、API によって異なります。

項目 説明

応答ヘッダー

TRESTResponseHeaders プロパティが表示されます。

[本体]

応答には、サービスから返されたすべてのデータが保持されます。このデータには、HTTP ステータス コードやエラー メッセージ(あれば)、返された JSON データが含まれます。

応答データには、ContentJSONValueRAWbytes のいずれかのプロパティを使ってアクセスすることができます。

項目 説明

JSON ラベル

以下を示します。

  • 内容が JSON 表現であるかどうか。
  • JSON ルート要素が無効なものであるか。

JSON ルート要素

TRESTResponseRootElement プロパティを表します。必要なルート要素を [JSON ルート要素] TClearingEdit に入力してください。

応答本体

ヘッダーの直後にある、サービスから返されたすべてのデータが表示されます。

適用

RootElement プロパティを基に、表示する応答本体の内容を制限します。

表データ

サービスから返される JSON 形式の応答は、データセット アダプタを持つ TDataSet の任意の下位クラスに変換することができます。

JSON オブジェクトはデータセット内の新しいレコードになります。JSON オブジェクトのプロパティは、通常、データセットの列になります。

項目 説明

文字列グリッド

応答をデータセットとして整理したものが表示されます。

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