TSQL 接続の構成

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単方向データセットを扱うときの最初のステップは、そのデータセットをデータベース サーバーに接続することです。設計時に、データセットで、データベース サーバーへのアクティブな接続が一度確立されると、[オブジェクト インスペクタ]に他のプロパティに対する値のドロップダウン リストが表示されます。たとえば、ストアド プロシージャを表現するときは、[オブジェクト インスペクタ]にサーバーで利用できるストアド プロシージャの種類をリストする前に、アクティブな接続が必要です。データベース サーバーへの接続は、個別の TSQLConnection コンポーネントで表現されます。他のデータベース接続コンポーネントと同様に TSQLConnection を操作します。

手順: TSQL 接続を構成する

  1. [ファイル|新規作成|その他...]を選択します。[新規作成]ダイアログが表示されます。
  2. [新規作成]ダイアログ ボックスで、[Delphi プロジェクト]を選択し、[VCL フォーム アプリケーション]をダブルクリックします。[デザイン]タブが表示されます。
  3. [ツール パレット][dbExpress]カテゴリから、[TSQLConnection]コンポーネントをフォームにドラッグします。
  4. ドライバを特定します(次の手順を参照)。
  5. 接続パラメータを指定します(次の手順を参照)。
  6. データベース接続を特定します(次の手順を参照)。
  7. dbExpress 接続エディタを表示し使用します(次の手順を参照)。

ドライバを特定するには:

  1. TSQLConnection コンポーネントを選択します。
  2. [オブジェクト インスペクタ]で、DriverName プロパティに、すべてのドライバ名が表示されるコンボ ボックスからインストール済みの dbExpress ドライバを選んで設定します。
  3. ドライバ名に関連付けるファイルを特定します。次のいずれかを選択します。
    • dbExpress ドライバ
    • ダイナミック リンク ライブラリ

メモ: dbExpress ドライバまたは DLL とデータベース名との関係は、dbxdrivers.ini というファイルに格納されています。このファイルは、dbExpress ドライバをインストールするときに更新されます。SQL 接続コンポーネントでは、DriverName の値が指定されると、dbExpress ドライバと DLL を dbxdrivers.ini で検索します。DriverName プロパティを設定すると、TSQLConnectionLibraryName プロパティと VendorLib プロパティが関連する DLL 名に自動的に設定されます。LibraryNameVendorLib が一度設定されると、ユーザーのアプリケーションでは dbxdrivers.ini が必要なくなります。

接続パラメータを指定するには:

  1. 設計時には、[オブジェクト インスペクタ]Params プロパティをダブルクリックして、値リスト エディタを使用して各種パラメータを編集します。
  2. 実行時には、Params.Values プロパティを使用して、個々のパラメータに値を代入します。

データベース接続を特定するには:

  1. ConnectionName プロパティに有効な接続名を設定します。これにより、DriverName プロパティと Params プロパティが自動的に設定されます。
  2. Params プロパティを編集して、保存したパラメータ値セットを変更します。
  3. LoadParamsOnConnect プロパティに True を設定すると、1 つのデータベースでユーザーのアプリケーションを開発し、配置するときには別のデータベースを使用します。これにより、接続を開くときに TSQLConnection では DriverNameParamsdbxconnections.ini にある ConnectionName に関連付けられた値に設定されます。
  4. LoadParamsFromIniFile メソッドを呼び出します。このメソッドにより、DriverNameParamsdbxconnections.ini(または指定した他のファイル)にある ConnectionName に関連付けられた値に設定されます。接続を開く前に特定のパラメータ値を上書きする場合に、このメソッドを使用できます。

接続エディタを表示するには:

  1. TSQLConnection コンポーネントをダブルクリックします。dbExpress 接続エディタに、ドライバのドロップダウン リスト、現在選択されているドライバの接続名一覧、現在選択されている接続名の接続パラメータ テーブルが表示されます。
  2. [ドライバ名]ドロップダウン リストから、使用する接続を示す[ドライバ]を選択します。
  3. [接続名]リストから、接続名を選択します。
  4. 優先する構成を選択します。
  5. [接続テスト]をクリックして、構成が有効であるかどうか確認します。

接続エディタで接続を定義して変更するには:

  1. dbxconnections.ini 内の現在選択されている名前付き接続を編集するには、パラメータ テーブルのパラメータ値を編集します。
  2. [OK]をクリックします。新しいパラメータ値が dbxconnections.ini に保存されます。
  3. [接続の追加]をクリックして、新しい接続を定義します。[新規接続]ダイアログが表示されます。
  4. [新規接続]ダイアログ ボックスで、[ドライバ名][接続名]を設定します。
  5. [OK]をクリックします。
  6. [接続の削除]をクリックして、現在選択されている名前付き接続を dbxconnections.ini から削除します。
  7. [接続名の変更]をクリックして、現在選択されている名前付き接続の名前を変更します。

関連項目