10 Seattle Update 1 C++ Clang FR/DE/JA Hotfixの適用方法
概要
10 Seattle Update 1では、RSP-12229等を含むClangコンパイラに関連した不具合が多く修正されました。
但し、このClangコンパイラに対する修正は英語版のみで、それ以外の言語(フランス語、ドイツ語、日本語)に対して適用するためには、10 Seattle Update 1 C++ Clang FR/DE/JA Hotfixをインストールする必要があります。C++ Clang FR/DE/JA Hotfixは、ここからダウンロードできます。そして10 Seattle Update 1が適用されている環境へこのHotfixをインストールしてください。
Hotfixをインストールすると、上記のように$(BDS)\bin以下のja、fr、deのそれぞれのフォルダに下記のファイルがコピーされます。
- bcc32c.exe
- bcc64.exe
- compclang33.dll
- bcciosarm64.exe (iOSの開発が可能なエディションのみ)
Hotfixをインストール後、bcc32c.exe、bcc64.exe、bcciosarm64.exeのバージョンを確認してください。
Hotfix適用前のバージョン: 35597.f2df582.87178a9
Hotfix適用後のバージョン: 35626.42eb23a.6b01726
バージョンを確認する手順は、以下の通りです。
- Windowsのスタートメニューから[Embarcadero RAD Studio 10 Seattle]-[RAD Studio Command Prompt]を選択
- バージョンを確認するコマンドを実行
- bcc32cの場合:
bcc32c --version
- bcc64の場合:
bcc64 --version
- bcciosarm64の場合:
bcciosarm64 --version
以下の図は、各コマンドのバージョン情報の出力例です。
もし各コンパイラのバージョンが古い場合は、$(BDS)\bin\jaフォルダ以下からbcc32c.exe、bcc64.exe、bcciosarm64.exe、compclang33.dllを選択し、 $(BDS)\binフォルダ以下へ同ファイルを上書きコピーしてください。
※念のため、コピーする前にオリジナルの各ファイルをどこか別の場所へ移動させるか、バックアップしてください。