Clangコンパイラ利用時に astcacheという名前のフォルダが自動的に作成される
対象となるIDEのバージョン
- RAD Studio/C++Builder 10.2 Tokyo以降
対象となるC++コンパイラ
- Clangコンパイラ(bcc32c, bcc64)
解説
10.2 Tokyo以降では、以下のClangコンパイラ
- bcc64
- bcc32c ([プロジェクト]-[オプション]-[C++コンパイラ]-[従来のBorlandコンパイラを使用]=false)
を使用してプロジェクトのビルドを行うと、C++Builderのプロジェクトファイル(.cbproj)が置かれている同じ階層に、PCH(プリコンパイルヘッダー)のキャッシュファイルを保存する目的で、__astcacheという名前のフォルダが自動的に生成されます。
この挙動は、Clangコンパイラ利用時の仕様で、__astcacheフォルダは必ず作成されます。
(プロジェクトオプション等によってフォルダ作成を無効化することはできません。)
なお、bcc32(従来のBorlandコンパイラを使用=true)を利用し、プロジェクトをビルドしている場合は、__astcacheフォルダは作成されません。
但し、10.3 Rio以降のバージョンでは、bcc32c (従来のBorlandコンパイラを使用=false)がデフォルトになっているため、一度でもClangコンパイラでビルドしていると__astcacheフォルダが作成されていることがあります。
bcc32のみを利用する場合は、__astcacheフォルダ内のキャッシュファイルを使用しないため、手動で削除してください。