DCC32.exe の使用時に"This version of the product does not support command line compiling"のエラーが発生する
対象となる製品
- RAD Studio 10.1 Berlin
- C++Builder 10.1 Berlin
- Delphi 10.1 Berlin
解説
10.1 で提供された、新しい「機能インストーラ」を使用して IDE をインストールする際、機能インストーラは機能が限定された基本の IDE をインストールします。 この基本の IDE には、トライアル版の Delphi コンパイラが含まれており、このトライアル版の Delphi コンパイラを使用してプログラムをコンパイルすることはできません。(トライアル版のライセンスには、製品版のコマンドラインコンパイラは含まれません)その後、インストーラが 32-bit Windows プラットフォームをインストールする際に、正規の "dcc32.exe" が製品の "bin" フォルダにコピーされます。この際、(例えば、アンチウィルスソフトが トライアルの dcc32.exe ファイルにアクセスするなどで)コンパイラが正しく上書きされず、"bin" フォルダにトライアル版のコンパイラが残る場合があります。
解決
次の場所から dcc32 コンパイラをインストールされた "bin"フォルダ(デフォルトでは 32bitOS C:\Program Files\Embarcadero\Studio\18.0\bin, 64bitOS C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\18.0\bin)へコピーします。
- Enterprise版以上の場合
- C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\Studio\18.0\CatalogRepository\Core_Common_Files_Enterprise-18.0.Build.22858.6822\TARGETDIR\bin
- Professional版の場合
- C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\Studio\18.0\CatalogRepository\Core_Common_Files_Professional-18.0.Build.22858.6822\TARGETDIR\bin