RAD Studio 11でカスタマイズしたIDE設定が元の状態に戻る

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問題

RAD Studio/C++Builder/Delphi 11では、IDEの高DPIがサポートされました。

Windows 10のメニューには、それぞれの製品に対して新しいメニューが追加されています。

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RAD Studio 11は、今回新しく対応した高DPI版で、RAD Studio 11(DPI Unaware)は、10.4を含む旧バージョンと同じ画面表示の通常版です。


RAD Studioでは、IDEのツールボタンのカスタマイズ(例えば、IDEのツールバーでマウスを右クリックして、任意のボタンを選択)した設定は、Windowsレジストリに保存されますが、RAD Studio 11の現在の仕様では、IDEをカスタマイズして保存した情報を高DPI版と通常版の間でレジストリ設定の共有が行われておらず、さらにカスタマイズした設定がクリアされてしまいます


例えば、

  1. RAD Studio 11(高DPI版)のIDEを起動し、IDEのツールボタンをカスタマイズ(例えば、任意のボタンを追加)
  2. RAD Studio 11(通常版)のIDEを起動 (高DPI版のIDEで行った設定は反映されません)
  3. RAD Studio 11(高DPI版)のIDEを起動


を実行すると、手順1でカスタマイズした高DPI版の設定はデフォルトに戻ってしまい、追加した任意のボタンは消えてしまいます。


この問題は、高DPI版と通常版のIDEを交差して起動した場合に生じる症状で、既にEmbarcadero Quality Portalに報告されております。

ケース番号 タイトル
RSP-35487 DPI Unaware and HighDPI toolbar settings are not same in registry.


(Embarcadero Quality Portalへのログインは、EDNアカウントが必要)

対処方法

ご不便をおかけいたしますが、この問題が改善されるまで、RAD Studio/Delphi/C++Builder 11(高DPI版)あるいは(通常版)のIDEを交差して起動する方法はできるだけ避けてください。

例えば、高DPI版のIDEをカスタマイズした設定情報は、高DPI版のIDEを起動している限りは、その設定はクリアされません。