データ モデルへの外部ドキュメントの関連付け

提供: ER/Studio Data Architect
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アタッチメントおよびアタッチメント タイプは、外部にある情報をデータモデルに関連付けるための構造化されたメソッドです。メタデータを拡張して、会議メモ、リスク分析、ワークシートなどのドキュメントを含めることができます。アタッチメントにより、使用しているシステム上の任意のファイルやアプリケーションに仮想的にバインドできます。

アタッチメントは、次の 2 つの主要コンポーネントで構成されます。

  • アタッチメント タイプ:  類似したアタッチメントをグループ化して、そのタイプのアタッチメントのバインド先オブジェクトを指定することができる編成システムです。アタッチメント タイプは、その下位に作成されるアタッチメントのスコープを定義します。アタッチメント タイプを使用して、アタッチメントが適用されるオブジェクト タイプか、あるモデルで取り込むビジネス データのスコープのいずれかによって、アタッチメントを編成します。作成したアタッチメントは、アタッチメント タイプに関連した任意のデータモデル オブジェクトにバインドできます。
  • アタッチメント:  アタッチメント タイプで選択したダイアグラム オブジェクト タイプに関連付けることができる情報です。アタッチメントには、外部ファイル、日付、テキスト一覧などのさまざまな形式を使用できます。

ヒント: "自動車部品販売" サンプル モデルでは、適切に構造化されたアタッチメント フォルダの例を参照できます。

このセクションは次のトピックで構成されています。

アタッチメント タイプを作成する

アタッチメントを作成および編集する

オブジェクトにアタッチメントをバインドする

特定のオブジェクトにアタッチメントをバインドする

アタッチメント値を上書きする

アタッチメント タイプを作成する

  1. [データ ディクショナリ]タブで[アタッチメント]フォルダを右クリックし、ショートカット メニューの[アタッチメント タイプの作成]をクリックします。
  2. 必要なアタッチメント タイプを定義したら、[OK]をクリックしてエディタを閉じます。

次に、一部のオプションについて補足説明します。

[名前]ページ/タブ

アタッチメント タイプの名前を定義して、このタイプを使用する目的やタイミングなど、アタッチメント タイプの説明を入力します。

[アタッチメント タイプの使用]ページ/タブ

このアタッチメント タイプをバインドできるすべてのオブジェクト クラスが一覧表示されます。選択したオブジェクト クラスは、このアタッチメント タイプにバインドされ、アタッチメント エディタの[バインド情報]タブに表示されます。

メモ

  • 特定のアタッチメントのみを特定のオブジェクトにバインドできるようにするには、専用のアタッチメント タイプを作成して、[アタッチメント タイプの使用]タブで、対象のオブジェクトに該当するチェック ボックスをオンにします。
  • 既存のアタッチメント タイプの編集中に、[アタッチメント タイプの使用]タブのオブジェクト一覧からオブジェクト タイプの選択を解除すると、そのアタッチメント タイプに関連付けられたバインド済みアタッチメントに影響します。

アタッチメントを作成および編集する

  1. [データ ディクショナリ]タブで適切な[アタッチメント タイプ]フォルダを右クリックし、ショートカット メニューの[アタッチメントの作成]をクリックします。
  2. 必要なアタッチメントを定義したら、[OK]をクリックしてエディタを閉じます。
  3. 作成したアタッチメントを編集するには、変更するアタッチメントを右クリックし、ショートカット メニューの[アタッチメントの編集]をクリックします。

以下では、オプションの設定方法を補足説明します。

[名前]ページ/タブ

アタッチメントの名前を定義して、このアタッチメントを使用する目的やタイミングなど、アタッチメントの説明を入力します。

[値]ページ/タブ

このアタッチメントに含めるデータの種類を選択します。[テキスト リスト]データ型を選択した場合、使用できるデータ値の一覧を作成して、そのデフォルト値を設定できます。

[バインド情報]タブ

作成したドメインをバインドするオブジェクト クラスや特定のオブジェクトを選択します。この設定は、データ モデルのオブジェクト エディタにある[アタッチメントのバインド]タブで上書きできます。

オブジェクトにアタッチメントをバインドする

アタッチメントがバインド先のオブジェクトで使用できることを確認します。 データ ディクショナリで、バインドするアタッチメントをダブルクリックして、選択したオブジェクト タイプにバインドできることを確認します。

特定のオブジェクトにアタッチメントをバインドする

データ ディクショナリで、アタッチメントをオブジェクト タイプにバインドすると、オブジェクト エディタ上で、指定したタイプの特定のオブジェクトにそのアタッチメントをバインドできます。たとえば、エンティティ タイプのオブジェクトにアタッチメントをバインドしたとします。エンティティ エディタの[アタッチメントのバインド]タブをクリックし、[利用可能なアタッチメント]の一覧からエンティティにバインドするアタッチメントを選択して右矢印をクリックします。選択したアタッチメントが、エンティティに既に関連付けられたアタッチメント一覧に移動します。

  • 主キーにバインドされたアタッチメントは、リレーションシップの子に含まれる外部キーには引き継がれません。

アタッチメント値を上書きする

上書き値エディタを使用すると、アタッチメントのデフォルト値を新しい値で上書きすることができます。これによって、バインド済みのアタッチメントの情報を更新したり、情報を追加したりできます。アタッチメントの値を上書きするには、アタッチメントがバインドされているオブジェクトの[アタッチメントのバインド]タブで、[値]ボックスをクリックします。[値]ボックスは、選択したデータ型によって異なります。たとえば、アタッチメントがテキスト データ型の場合は、上書き値エディタを使用してテキストを編集できます。次に、デフォルトで利用可能なデータ型と関連する値、および値を変更する方法を説明します。

  • [ブール型]:  [None]、[True]、または[False]を選択できます。
  • [日付]:  現在の日付を表示します。日付を変更するには、[値]ボックスをクリックし、カレンダーから対象の日付を選択します。
  • [外部ファイル パス]:  外部ファイル パスを変更できます。ファイル パスを入力するか、参照して指定します。ファイルの内容を表示するには、[ファイルの表示]をクリックします。
  • [数値]:  数値を変更できます。[値]ボックスに数値を入力します。
  • [テキスト]:  文字値を変更できます。[値]ボックスにテキストを入力します。
  • [テキスト リスト]:  [値]ボックスの空白行をダブルクリックして値を入力します。Tab キーを押すと次の行に移動します。値をすべて追加するまで、この手順を繰り返します。値を並べ替えるには、[上へ]または[下へ]ボタンを使用します。値を除去するには、[削除]をクリックします。最初のエントリがデフォルト値になります。デフォルト値を変更するには、対象となる値をクリックし、[デフォルトとして設定]をクリックします。
  • [時間]:  時間の値を変更できます。[値]ボックスでいずれかの時間パラメータ(時、分、秒)を選択し、値を入力するか、矢印をクリックして求める値に設定します。続けて他のパラメータを選択し、値を変更して目的の時間を設定します。

関連項目