バッファ プールの作成と編集
バッファ プールは、データ ブロックをメモリにキャッシュできるメモリ構造です。オブジェクトをメモリに保持して I/O 競合を回避することで、高速なデータ アクセスを実現します。使用されなくなったオブジェクトはメモリから直ちに削除され、キャッシュ領域が節約されます。さまざまなデータベース プラットフォームで、バッファ プールを使用してインデックスやテーブルを格納できます。
バッファ プールのデフォルトのページ サイズは、テーブルスペースの作成時に指定されたサイズですが、他のページ サイズを明示的に指定することもできます。ページをバッファ プールに読み込むことができるのは、テーブルスペースとバッファ プールのページ サイズが同一の場合だけです。そのため、バッファ プールのページ サイズをテーブル スペースと同じにしてください。
バッファ プールの作成は、次のデータベース プラットフォームでサポートされます。
- IBM DB2 for LUW 5.x、6.x、7.x、8.x、9.x、10.x
メモ: バッファ プール ウィザードとバッファ プール エディタには同じオプションが表示されます。ただし、[アタッチメントのバインド]オプションはエディタのみに表示されます。
バッファ プールの作成
- モデル エクスプローラで、物理[メイン モデル]を展開します。[バッファ プール]ノードを右クリックして、ショートカット メニューの[バッファ プールの作成]をクリックします。
- バッファ プール ウィザードのステップを完了したら、[完了]をクリックするとバッファ プールが作成されます。
ヒント: 作成したトリガーを編集するには、トリガーを右クリックして、ショートカット メニューの[トリガーの編集]をクリックします。
[名前]タブ
- バッファ プールのサイズをページ数で指定します。サイズを指定しない場合、デフォルトのサイズは -1 になります。
- 一覧をクリックして、バッファ プールのページ サイズをキロバイト単位で指定します。
- [拡張ストレージを使用]: UNIX システムで拡張ストレージを使用します。要求されたページがバッファ プールに無い場合、拡張ストレージからアクセスできます。これによって、ディスクからページを読み取るよりも高速に処理されます。このオプションは、IBM DB2 for LUW バージョン 9 以降では無視されます。
メモ: ご使用のシステムに、データベース マネージャやアプリケーションに必要なメモリに加えて、すべてのバッファ プール用に十分な実メモリが搭載されていることを確認してください。
[ノード]タブ
バージョン 9 では、NODE の代わりに DBPARITITOINNUM の使用が開始されました。
[定義]タブ
バッファ プールの定義を入力または編集します。対象データベースでサポートされる場合、SQL コードの生成時に、この定義がコメントとして追加されます。
[DDL]タブ
バッファ プールの作成に使用される CREATE BUFFERPOOL 文が表示されます。モデルで選択されたデータベース プラットフォームに固有のパーサーを使用して、バッファ プールを生成します。
[アタッチメントのバインド]タブ
アタッチメント(外部情報)をバッファ プールにバインドします。また、オブジェクトからアタッチメントを削除したり、アタッチメントのバインドのデフォルト値を上書きしたり、バインドされたアタッチメントの位置を変更することもできます。選択したアタッチメントのグリッド(画面の右側)に移動したアタッチメントの値をオーバーライドするには、対象となるアタッチメントの[値]フィールドをダブルクリックします。アタッチメントのデータ型に応じて、[上書き値エディタ]またはリスト ボックスが表示されます。アタッチメントは、[データ ディクショナリ]タブの[アタッチメント]フォルダに作成されます。詳細は、「データ モデルへの外部ドキュメントの関連付け」を参照してください。