リリース ノート(バージョン 9.6.1)
ER/Studio Data Architect 9.6.1 へようこそ
リリース ノート最終更新日: 2013 年 10 月 23 日
ER/Studio Data Architect をご利用いただき、ありがとうございます。本製品は、これまで ER/Studio と呼ばれていたもので、データベースの論理/物理設計および構築を目的とした、数々の賞に輝くデータ モデリング アプリケーションです。ER/Studio Data Architect(ER/Studio DA)では、強力なマルチ レベルの設計環境により、大規模で複雑なデータベース アプリケーションの構築および保守を行うデータベース管理者、開発者、データ アーキテクトの日常的なニーズに応えることができます。
ER/Studio Data Architect の先進的なインターフェイスおよびプロセスは、これまでデータ モデリング ツールを悩ませてきた使いやすさの問題に効果的に対処できるように論理的に整理されました。このアプリケーションにより、企業内での基幹データベース設計の作成、理解、管理が容易になります。強力な論理設計機能、論理/物理設計の双方向同期、データベースの自動構築、データベースの正確なリバース エンジニアリング、HTML ベースの強力なドキュメントおよびレポート生成などの機能を提供します。本製品を使用する前に、次の情報に目を通してください。
新しい DBMS プラットフォームのサポート - Firebird
使用可能メモリの増加
Embarcadero Connect
新しいプラットフォーム バージョンのサポート
新しい InterBase オブジェクト型
SQL Server シーケンス
Oracle 名前付き NOT NULL 制約
インストール上の重要な注意事項
本リリースに関する重要な報告
既知の問題
バグ修正
ER/Studio Portal から Embarcadero Connect へのアップグレード
ER/Studio Repository 6.5 のアップグレード
ER/Studio Repository 6 より前のバージョンのアップグレード
バージョン 9.6.1 の新機能
新しい DBMS プラットフォームのサポート - Firebird
Firebird 2.x: Firebird 2.1 および 2.5 を正式にサポートしています。
Firebird 1.5: Firebird 1.5 を正式にサポートしています。
使用可能メモリの増加
ER Studio DA では、64 ビット マシンでは最大 4 GB のメモリを、32 ビット Windows では最大 3 GB のメモリを、それぞれ使用できるようになりました。
バージョン 9.6 の新機能
Embarcadero Connect
Connect は新しい Embarcadero 製品です。ER/Studio Data Architect に対する Connect の役割は次のとおりです。
- これまで ER/Studio Portal で提供されてきた機能を肩代わりします。
- Connect サーバーに格納されているデータ ソース定義を、データ ソースを中心にした ER/Studio Data Architect の機能(リバース エンジニアリング、DDL 生成、比較/マージなど)で使用できます。
新しいプラットフォーム バージョンのサポート
このリリースの時点では、ER/Studio Data Architect の機能は次のプラットフォーム バージョンで使用できます。
- TeraData 14
- IBM DB2 for Linux/Unix/Windows バージョン 10
- Netezza 7
- InterBase XE
- InterBase XE3
新しい InterBase オブジェクト型
InterBase 2009、XE、XE3 のデータ ソースに対して、オブジェクト型のジェネレータ、トリガー、プロシージャがサポートされるようになりました。
SQL Server シーケンス
SQL Server 2012 で導入されたシーケンスが ER/Studio Data Architect でサポートされるようになりました。
Oracle 名前付き NOT NULL 制約
ER/Studio Data Architect では Oracle の名前付き NOT NULL 制約をサポートするようになりました。
リリース ノート
インストール上の重要な注意事項
- ER/Studio Data Architect を Windows 8、Windows 7、Windows Vista、Windows XP Professional、Windows XP Home Edition のいずれかにインストールするには、管理者権限が必要です。ER/Studio Data Architect のインストールが完了したら、標準または制限ユーザーとしてログインし、管理者権限を持たずにアプリケーションを使用できます。
- ER/Studio Data Architect を実行するには、有効なライセンス情報を提示する必要があります。
- ER/Studio Data Architect をインストールすると、これまで Program Files フォルダ下に格納されていた特定のファイルおよびディレクトリは、デフォルトでシステム指定のアプリケーション データ ディレクトリにインストールされるようになりました。
- インストール時に、次のディレクトリが作成されます。
- データ型マッピング エディタ ファイルのディレクトリ(ユーザー生成のデータ型マッピング ファイルのデフォルトの格納場所にもなります):
- Windows XP の場合: C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Embarcadero\ERStudioDA_X.X\DatatypeMapping
- Windows 8、Windows 7、Windows Vista の場合: C:\ProgramData\Embarcadero\ERStudioDA_X.X\DatatypeMapping
- オートメーション ハンドラ ファイルのディレクトリ(サンプル マクロのデフォルトの格納場所にもなります):
- Windows XP の場合: C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Embarcadero\ERStudioDA_X.X\Macros
- Windows 8、Windows 7、Windows Vista の場合: C:\ProgramData\Embarcadero\ERStudioDA_X.X\Macros
- サンプル モデル ファイルのディレクトリ(ER/Studio Data Architect プログラム グループにショートカットが生成されます):
- Windows XP の場合: C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Embarcadero\ERStudioDA_X.X\Sample Models
- Windows 8、Windows 7、Windows Vista の場合: C:\ProgramData\Embarcadero\ERStudioDA_X.X\Sample Models
- データ型マッピング エディタ ファイルのディレクトリ(ユーザー生成のデータ型マッピング ファイルのデフォルトの格納場所にもなります):
- アプリケーションを初めて実行すると、ER/Studio Data Architect により次のディレクトリが作成されます。
- Repository クライアントで Repository サーバーとのファイル転送に使用されるディレクトリ:
- Windows XP の場合:
- C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data\Embarcadero\ERStudio\RepoIn
- C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data\Embarcadero\ERStudio\RepoOut
- Windows 8、Windows 7、Windows Vista の場合:
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Embarcadero\ERStudio\RepoIn
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Embarcadero\ERStudio\RepoOut
- Windows XP の場合:
- レポート ファイルのデフォルト ディレクトリ:
- Windows XP の場合: C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data\Embarcadero\ERStudio\Reports
- Windows 8、Windows 7、Windows Vista の場合: C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Embarcadero\ERStudio\Report
- SQL スクリプトのデフォルト ディレクトリ:
- Windows XP の場合: C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data\Embarcadero\ERStudio\SQLCode
- Windows 8、Windows 7、Windows Vista の場合: C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Embarcadero\ERStudio\SQLCode
- クイック ウィザード ファイルのデフォルト ディレクトリ:
- Windows XP の場合: C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data\Embarcadero\ERStudio\XML
- Windows 8、Windows 7、Windows Vista の場合: C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Embarcadero\ERStudio\XML
- 新規ダイアグラムのデフォルトの保存場所:
- Windows XP の場合: C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Embarcadero\ERStudioDA_X.X\Sample Models
- Windows 8、Windows 7、Windows Vista の場合: C:\Users\<ユーザー名>\Documents\ERStudioDA_X.X
- Repository クライアントで Repository サーバーとのファイル転送に使用されるディレクトリ:
本リリースに関する重要な報告
ER/Studio Portal は ER/Studio Data Architect ではサポートされなくなりました。これまで ER/Studio Portal で提供されてきた機能の大半は、Embarcadero Connect で提供されるようになりました。これまで[Repository]タブを使用してポータルをブラウズしていたユーザーは、代わりに Web ブラウザを使用できます。
既知の問題
ERS-21891 | 部分レイアウトは、選択されたノード間の辺にのみ影響を及ぼす必要があります。 |
ERS-22022 | 同じファイルに含まれるオブジェクトのユニバーサル マッピングがレポートに表示されません。 |
ERS-22037 | 同じファイルに含まれるオブジェクト間のユニバーサル マッピングが[論物関連]に適切に表示されません。 |
ERS-22202 | [デフォルトで生成]オプションが論理モデルと物理モデルの比較で正しく機能しません。 |
ERS-22206 | 比較ウィザードで[オブジェクトの不一致]を実行しても、それらのオブジェクト間のマッピングが自動的には削除されません。 |
ERS-22230 | ビュー エディタの[論物関連]タブにユニバーサル マッピングに関する問題があります。 |
ERS-22720 | InterBase の異なるバージョン間でデータベース オブジェクトのコピー/貼り付けを行えません。 |
ERS-22775 | SQL Server シーケンスのコピー/貼り付けを行おうとすると、SQL 解析の問題が発生します。 |
ERS-22818 | Greenplum の場合、パーティションが別個のテーブルとしてリバース エンジニアリングされます。 |
バグ修正
特定のバグ番号を検索するには、お使いの Web ブラウザの検索機能を使用してください。また、下記のリンクをクリックすると、特定のビルドで対処された問題を確認できます。
== ER/Studio Data Architect 9.6.1 で修正されたバグ ==
ERS-22143 |
子テーブルが親テーブルなしでコピーおよび貼り付けされると、ロール名がクリーンアップされるようになりました。 |
ERS-22388 |
Netezza のインデックス カラムが適切な順序でリバース エンジニアリングされるようになりました。 |
ERS-22680 |
アタッチメントがオートメーション インターフェイスで Oracle のシーケンスおよびマテリアライズド ビューに適切に追加されるようになりました。 |
ERS-22329 |
オートメーション インターフェイスでディクショナリ オブジェクトの ID プロパティが公開されるようになりました。 |
ERS-22730 |
[データ型マッピング エディタ]で一重引用符、二重引用符、コンマ、ピリオドがサポートされるようになりました。 |
ERS-22818 |
Greenplum の場合、パーティションが適切にリバース エンジニアリングされません。 |
ERS-22903 |
メタウィザードの使用時にアタッチメント値が適切に ERWin にエクスポートされるようになりました。 |
== ER/Studio Data Architect 9.6 で修正されたバグ ==
ERS-19031 | リレーションシップ エディタで[動詞句]タブのタブ順序が正しくなりました。 |
ERS-20895 | ドメインにバインドされているデフォルトが、物理モデルの生成時に保持されるようになりました。 |
ERS-21174 | Repository では、ディクショナリ間のバインディングを使用できなくなりました。 |
ERS-21271 | デフォルトの名前プロパティがないダイアグラムが存在していても Repository がクラッシュしなくなりました。 |
ERS-21609 | Repository が SSL 3.0 で動作することが保証されました。 |
ERS-22334 | SQL Server の SQL インポートで nvarchar(max) 型のカラムが適切にインポートされるようになりました。 |
ERS-22395 | メイン ダイアグラムと分岐ダイアグラムの間のディクショナリ バインディングが Repository で適切に維持されるようになりました。 |
ERS-22492 | 属性の[論物関連]オプションが選択されている場合の HTML レポートのパフォーマンスが改善されました。 |
ERS-22522 | 非正規化マッピング ウィザードで[ヘルプ]ボタンがクリックされたときも、アプリケーションが安定した状態を保つようになりました。 |
ERS-22534 | 操作に必要なメモリが不足している場合も、Repository が安定した状態を保ち、エラーを返すようになりました。 |
ERS-22535 | Repository サービスが、インストール時に引用符付きのパスを使用するようになりました。 |
ERS-22587 | 比較ウィザードで、長いストアド プロシージャ コードが切り詰められなくなりました。 |
ERS-22659 | Repository の分岐/マージ機能でアタッチメント テキスト リストが適切に処理されるようになりました。 |
ERS-22666 | メタウィザードを通じて ERWin の物理専用モデルにエクスポートするときに、カスタムの物理データ型マッピングが維持されるようになりました。 |
ERS-22667 | z/OS v10 の物理モデルをリバース エンジニアリングできるようになりました。 |
ERS-22668 | ユニバーサル マッピングを含むダイアグラムが Repository で適切に処理されるようになりました。 |
ERS-22686 | シングルバイト文字とマルチバイト文字を両方とも含んでいるテーブルを編集できるようになりました。(日本語版のみ)。 |
ERS-22697 | [テーブル エディタ]の[制約]タブでの行番号付けが修正されました。 |
ERS-22740 | Paradox データベースから VARCHAR データ型の幅が適切にリバース エンジニアリングされるようになりました。 |
ERS-22753 | ER/Studio で z/OS v10 のトリガーとビューがサポートされるようになりました。 |
アップグレード手順
ER/Studio Portal から Embarcadero Connect へのアップグレード
Embarcadero Connect へのアップグレードの詳細は、「Connect アップグレード ノート」を参照してください。
ER/Studio Repository 6.5 のアップグレード
このリリースのアップデートを行う場合は、下記の点に留意してください。
- 必要なのはサービスのアップグレードだけです。
- ダイアグラム データ バージョンのアップグレードは必要ありません。
- バージョン 6.5 からのデータベースの変更はありません。
ER/Studio Repository 6 より前のバージョンのアップグレード
下記のチェックリストを使用すると、必ず ER/Studio Repository を正しくアップグレードできます。
アップグレードのチェックリスト
- ER/Studio Enterprise アップグレード版をダウンロードします。最新リリースをダウンロードするには、embarcadero.com にアクセスします。
- ER/Studio の ReadMe(リリース ノート)を確認します。インストールおよび使用法の最新情報については、docs.embarcadero.com で公開されている ReadMe を参照してください。
- アップグレードの準備を行います。最新バージョンにアップグレードする前の準備作業については、「Repository のアップグレードの準備」を参照してください。
- ER/Studio Repository をアップグレードします。ER/Studio Enterprise がインストールされている場合は、その中に Repository が含まれています。ER/Studio Repository のアップグレードの詳細は、「Repository のアップグレード」を参照してください。
重要な注意事項
- Repository のアップグレードについては、目的のバージョンになるまで、メジャー バージョンを 1 つずつ段階的にアップグレードしていく必要があります。Repository のアップグレード中に、途中のメジャー バージョンをスキップすることはできません。各メジャー バージョンのインストーラには、旧バージョンと新バージョンの間のデータベースの変更内容のみ含まれているためです。たとえば Repository 5.5 から 6.5 にアップグレードする場合は、Repository をまずバージョン 6.0 にアップグレードし、データベースをアップデートし、バージョン 6.0 をアンインストールしてから、6.5 にアップグレードしデータベースをアップデートする必要があります。Repository のアップグレードが完了して ER/Studio Data Architect の最新バージョンをインストールしたら、次に、既存のダイアグラムを ER/Studio Data Architect の最新バージョンでアップグレードする必要があります。詳細は、オンライン ドキュメントを参照してください。4.5 より前のバージョンからアップグレードする場合は、エンバカデロ・テクノロジーズのテクニカル サポートまでお問い合わせください。
- ER/Studio Repository をアップグレードする場合は、お使いの ER/Studio Data Architect もアップグレードしてください。ER/Studio Repository と ER/Studio Data Architect のビルド日付が必ず一致するようにします。
- ER/Studio Portal も使用している場合は、それも最新バージョンにアップグレードする必要があります。
- ER/Studio Data Architect 9.x と旧バージョンの ER/Studio Data Architect を同じワークステーションにインストールすることができます。
- 旧バージョンで使用していた *.dm1 ファイルは、それらを初めて開くときに、コピーされ 8.x 形式に変換されます。その後、ダイアグラムを別の名前で保存するか、同じ名前で古いファイルを上書きすることができます。旧バージョンの ER/Studio Data Architect では、8.x 以降のファイルを読み取ることはできません。
- ダイアグラムのアップグレードには、多くの時間とメモリが必要になることがあります。アップグレード処理に要する時間は、アップグレードした Repository で管理されている ER/Studio Data Architect ダイアグラムの数とサイズによって決まります。
- 参照モデルは旧バージョンでサポートされていましたが、ER/Studio Data Architect 7.x 以降のバージョンではサポートされていません。
Repository のアップグレードの準備
- すべての .dm1 ファイルのバックアップが作成されていることを確認します。
- ダイアグラムとオブジェクトをすべてチェックインします。
- メモ: 旧バージョンのファイルを現行バージョンのファイルと同じ名前でチェックインしようとすると、現行バージョンのファイルが破損します。
- アクティブ ファイル ディレクトリに格納されている Repository ダイアグラムのすべてのローカル コピーの名前を、次の手順で変更します。
-
- [Repository|オプション...]を選択します。
- アクティブ ファイル ディレクトリの場所を確認します。
- Windows エクスプローラを開き、アクティブ ファイル ディレクトリにあるすべてのダイアグラムの名前を変更します。
-
- Repository にログインしているユーザーがいないことを確認します。
- 現在の Repository データベースをバックアップします。
- Repository のホスト コンピュータを再起動します。
Repository のアップグレード
メモ: 以下の手順は、ER/Studio Enterprise がインストールされている場合のものです。Repository はその中に含まれています。ER/Studio Data Architect をアップグレードする場合は、ER/Studio Repository も ER/Studio Data Architect と同じビルド日付になるようにアップグレードする必要があります。
- ローカル管理者権限で Windows にログオンします。
- Repository のインストール プログラムを起動し、[Repository サービスの修復]を選択します。このインストール プログラムにより、次のサービスが起動されます。
これらの Repository サービスと既存のデータベースが最新バージョンにアップグレードされます。
メモ: 4.0 より前のバージョンの Repository からアップグレードする場合は、C:\Program Files\Embarcadero\Repository\Data ディレクトリを削除してもかまいません。バージョン 4.0 以降の Repository では、このディレクトリは使用されません。
エンバカデロ・テクノロジーズのテクニカル サポート
サポート チームに連絡するには、サポート ページ(embarcadero.com/support)にアクセスしてください。
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