スクロール ボックス
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スクロール ボックス(TScrollBox)を使用して、フォーム内にスクロール領域を作成できます。 アプリケーションでは、しばしば、特定の領域に収まりきらない情報を表示する必要があります。 コントロールによっては - リストボックス、メモ、フォーム自身など - 、自動的に自分自身のコンテンツをスクロールすることができます。
その他に、スクロール ボックスを使って、ウィンドウ内の複数の領域(ビュー)をスクロールさせることができます。 ビューは、市販のワード プロセッサや、スプレッドシート、プロジェクト管理アプリケーションなどで一般的に使われています。 スクロール ボックスでは、フォームのサブ領域の任意のスクロールを定義する、さらなる柔軟性を提供してくれます。
パネルやグループ ボックスにように、スクロール ボックスには他のコントロール(TButton や TCheckBox オブジェクトなど)が格納されます。 しかし、スクロール ボックスは通常は表示されません。 スクロール ボックス内のコントロールが、表示領域に収まらない場合に、スクロール ボックスはスクロール バーを自動的に表示します。
スクロール ボックスの他の用途は、ツールバーやステータスバーなど(TPanel コンポーネント)の、ウィンドウの領域内のスクロールを制限することです。 ツールバーやステータス バーがスクロールしないようにするには、スクロール バーを非表示にし、ツールバーとステータス バーの間のウィンドウのクライアント領域にスクロール ボックスを配置します。 スクロール ボックスに関連付けられたスクロール バーはウィンドウのもののように見えますが、スクロール ボックス内の領域だけがスクロールの対象となります。