リソースファイル（Delphi）

Delphi コンパイラ指令のリスト：インデックス への移動

種類	パラメータ
構文	{$R <resfile> <predicates>} {$RESOURCE <resfile> <predicates>}
範囲	ローカル

説明

$R 指令は、アプリケーションやライブラリに含まれるリソース ファイルの名前を指定します。指定するファイルは、Windows リソース ファイルで、ファイル名のデフォルト拡張子は .res でなければなりません。空白を含むファイル名を指定するには、次のようにファイル名を単一引用符で囲みます： {$R 'My file'}

* シンボルは、$R 指令では特別な意味を持ちます： これは、指令が現れるソースコード ファイルの基本名（拡張子を除いた部分）を表します。通常、アプリケーションのリソース（.res）ファイルは、プロジェクト（.dpr）ファイルと同じ名前を持ちます。この場合、プロジェクト ファイルに {$R *.res} を含めると、該当するリソース ファイルをアプリケーションにリンクされます。同様に、フォーム（.dfm または nfm）ファイルは通常、ユニット（.pas）ファイルと同じ名前を持ちます。.pas ファイルに {$R *.nfm} 含めると、該当するフォーム ファイルがアプリケーションにリンクされます。

<predicates> は省略可能なパラメータで、スペースまたはタブで区切られる識別子のリストで構成されます。

最低 1 つでもシンボルが定義されると、{$R <resfile>} 指令は処理されます。定義されたシンボルがない場合、この指令は無視されます。

{$R <resfile>} 指令がユニット内で使用された場合、指定されたファイル名は、結果のユニット ファイル内にシンプルに記録されます。その時点では、そのファイル名が正しいか、既存のファイルを指定しているかなどは確認されません。

アプリケーションやライブラリがリンク付けされる際（プログラムやライブラリのソース ファイルのコンパイル後）、プログラムやライブラリ自身だけでなく、使用されるすべてのユニットで指定されたリソース ファイルが処理され、各リソース ファイルのリソースは、生成中の実行可能ファイルにコピーされます。リソースの処理フェーズの間、リンカは、.res ファイルを、$R 指令を保有するモジュールと同じディレクトリで検索し、また、［プロジェクト｜オプション...］から開かれるダイアログ ボックスの［ディレクトリ/条件］ページにある、［検索パス］入力ボックスで指定されているディレクトリでも検索します。