ASP(Active Server Page)の作成 - 概要

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Web ページ用に IIS(Microsoft Internet Information Server)環境を使用すると、ASP(Active Server Page)を使って動的な Web ベースのクライアント/サーバー アプリケーションを作成することができます。 ASP を使用すると、サーバーが Web ページを読み込むたびに呼び出されるスクリプトを記述することができます。 このスクリプトは、オートメーション オブジェクトを呼び出して情報を取得し、生成する HTML ページにそれを含めます。 たとえば、ビットマップを作成したりデータベースに接続する Delphi オートメーション サーバーを作成し、そのコントロールを使って、サーバーが Web ページを読み込むたびに更新されるデータにアクセスすることができます。

クライアント側では、ASP は標準の HTML ドキュメントと同様に動作するため、ユーザーは任意のプラットフォーム上で任意の Web ブラウザを使って ASP を表示できます。

ASP アプリケーションは、Delphi の WebBroker 技術を使って作成したアプリケーションに似ています。WebBroker 技術の詳細は、「インターネット サーバー アプリケーションの作成:インデックス」を参照してください。ただし ASP では、UI 設計とビジネス ルールや複雑なアプリケーション ロジックの実装とを切り離す方法が異なっています。

  • UI 設計は、Active Server Page によって管理されます。これは本質的には HTML ドキュメントですが、そこにスクリプトを埋め込んで Active Server オブジェクトを呼び出し、ビジネス ルールやアプリケーション ロジックを反映したコンテンツを提供することができます。
  • アプリケーション ロジックは、Active Server オブジェクトにカプセル化されます。このオブジェクトは Active Server Page に対して単純なメソッドを公開し、必要なコンテンツを提供します。

メモ: ASP には UI 設計とアプリケーション ロジックを分離できるという利点がありますが、規模が大きくなったときのパフォーマンスに限界があります。非常に多数のクライアントに応答する Web サイトの場合は、WebBroker 技術を使った方法をお勧めします。

Active Server Page 内のスクリプトや Active Server Page に埋め込むオートメーション オブジェクトでは、ASP 組み込みオブジェクト(現在のアプリケーションやブラウザからの HTTP メッセージなどについての情報を提供する組み込みオブジェクト)を利用することができます。

以下のトピックでは、Delphi の Active Server オブジェクト ウィザードを使って Active Server オブジェクトを作成する方法を説明します。作成後、Active Server Page でこの特殊なオートメーション コントロールを呼び出して、コンテンツを設定することができます。

Active Server オブジェクトを作成する手順は次のとおりです。

関連トピック

関連項目