_fsopen, _wfsopen

stdio.h：インデックス への移動

ヘッダーファイル

stdio.h, share.h

カテゴリ

入出力ルーチン

プロトタイプ

FILE *_fsopen(const char *filename, const char *mode, int shflag);

FILE *_wfsopen(const wchar_t *filename, const wchar_t *mode, int shflag);

説明

共有ファイルのストリームを開きます。

_fsopen は，filename で指定されたファイルを開き，そのファイルにストリームを関連付けます。_fsopen は，後続の操作でストリームを特定するために使用されるポインタを返します。

_fsopen の呼び出しに使用される mode 文字列は，次のいずれかの値です。

r	読み出し専用で開きます。	w	書き込み用に作成します。その名前のファイルがすでに存在する場合は，上書きされます。	a	追加します。ファイルの終わりに書き込むように開きます。ただし，ファイルが存在しない場合は，書き込み用に作成します。	r+	既存のファイルを更新（読み出しと書き込み）用に開きます。	w+	新しいファイルを更新（読み出しと書き込み）用に作成します。その名前のファイルがすでに存在する場合は，上書きされます。	a+	追加用に開きます。ファイルの終わりで更新するために開きます（ファイルが存在しない場合は作成する）。

指定したファイルをテキストモードで開くまたは作成するには，mode 文字列に t を追加します（rt，w+t など）。同様に，バイナリモードを指定するには，mode 文字列に b を追加します（wb，a+b など）。_fsopen では，mode 文字列のアルファベット文字と + 文字の間に t または b を挿入することもできます。たとえば，rt+ は r+t と同じです。mode 文字列で t または b が指定されていない場合，モードは，グローバル変数 _fmode で制御されます。_fmode が O_BINARY に設定されている場合，ファイルはバイナリモードで開かれます。_fmode が O_TEXT に設定されている場合，ファイルはテキストモードで開かれます。これらの O_... 定数は，fcntl.h で定義されています。

ファイルを更新用に開く場合は，取得したストリームで入力と出力の両方を実行できます。

• 出力の直後に入力を続けることはできません。間に fseek または rewind を入れる必要があります。
• 入力の直後に出力を続けることはできません。間に fseek または rewind を入れるか，入力がファイルの終わり（EOF）に到達する必要があります。

shflag は，このファイルの filename に対して許可されるファイル共有のタイプを指定します。shflag のシンボル定数は，share.h で定義されています。

SH_COMPAT	互換モードを設定します。
SH_DENYRW	読み書きアクセスを拒否します。
SH_DENYWR	書き込みアクセスを拒否します。
SH_DENYRD	読み出しアクセスを拒否します。
SH_DENYNONE	読み書きアクセスを許可します。
SH_DENYNO	読み書きアクセスを許可します。

戻り値

成功した場合，_fsopen は，新しく開かれたストリームを指すポインタを返します。

エラーが発生した場合は，NULL を返します。

例

 #include <io.h>
 #include <process.h>
 #include <share.h>
 #include <stdio.h>
 int main(void)
 {
   FILE *f;
   int status;
   f = _fsopen("TESTFILE.DAT", "r", SH_DENYNO);
   if (f == NULL)
   {
     printf("_fsopen failed\n");
     exit(1);
   }
   status = access("TESTFILE.DAT", 6);
   if (status == 0)
     printf("read/write access allowed\n");
   else
     printf("read/write access not allowed\n");
   fclose(f);
   return 0;
 }

移植性

	POSIX	Win32	ANSI C	ANSI C++
_fsopen		+
_wfsopen		NT のみ