運用環境への EMS サーバーまたは EMS コンソール サーバーのインストール

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EMS サーバーのセットアップ への移動

EMS コンソール サーバーのセットアップ への移動


運用環境の場合は、EMS サーバーと EMS コンソール サーバーを Web サーバーにセットアップすることをお勧めします。現時点では、Microsoft IIS サーバーをサポートしています。

InterBase データベースと構成ファイル(.ini ファイル)が必要です。これらのファイルを初めて作成する場合は、「運用環境用 EMS データベースの要件」および「EMS Server または EMS コンソール サーバーの構成」で示した手順に従います。

EMSServer.IB ファイルと EMSServer.ini ファイルのデフォルト パスは次のとおりです。

  • C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS\
メモ: データベースの作成後、.ini ファイルを編集してデータベースの場所を指定します。InterBase サーバーが稼働していることを確認します。

RAD Studio には、IIS サーバー上で動作する EMS サーバーと EMS コンソールの両方を構成するための DLL が用意されています。有効なライセンスを入手するには、エンバカデロの販売代理店(http://www.embarcadero.com/company/contact-us)にお問い合わせください。

EMS サーバーに必要なバイナリ ファイル

EMS サーバーを実行するには、C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\17.0\bin フォルダにある次のファイルが必要です。

  • borlndmm.dll
  • dbrtl230.bpl
  • EMSConsole.dll
  • EMSServer.dll
  • emsserverapi230.bpl
  • FireDAC230.bpl
  • FireDACCommon230.bpl
  • FireDACCommonDriver230.bpl
  • rtl230.bpl
  • FireDACIBDriver230.bpl
  • FireDAC を InterBase 以外のデータベース管理システムで使用する場合は、その DBMS の FireDAC ドライバ(たとえば SQLite 用の FireDACSqliteDriver230.bpl など)が必要です。

カスタム EMS リソースのパッケージを 1 つ以上作成した場合は、それらをパッケージの共有ライブラリ ファイルに組み込む必要があり、それらも EMS サーバーに必要になります。

Microsoft IIS サポート(Windows ISAPI)

IIS サーバー上で動作する EMS サーバーまたはコンソールをセットアップするには、以下の手順に従います。

IIS 7 をインストールする

  1. [コントロール パネル|プログラムと機能|Windows の機能の有効化または無効化]を選択します。
    メモ: これには特権モードが必要です。
  2. [Windows の機能]ダイアログ ボックスの[インターネット インフォメーション サービス]ノードを展開し、以下を行います。
    • [Web 管理ツール][IIS 管理コンソール]のチェックをオンにします。
    • [World Wide Web サービス][アプリケーション開発機能]を展開し、[ISAPI 拡張機能][ISAPI フィルタ]のチェックをオンにします。
    • [World Wide Web サービス][HTTP 共通機能]を展開し、同様に[既定のドキュメント][ディレクトリの参照][HTTP エラー][静的コンテンツ]のチェックがオンになっているか確認します。
  3. [OK]をクリックして、インストールを開始します。

IIS 7 を確認する

  1. IIS 7 のインストール後、通常のブラウザで URL http://localhost/ を開いて、IIS が動作し機能していることを確認します。
    メモ: ファイアウォール設定を確認し、必要に応じてポート 80 TCP トラフィックの例外を追加する必要があるかもしれません。

新しいサイトを作成する

以下の手順で新しいサイトを追加します。

  1. C:\inetpub\wwwroot に移動し、新しいフォルダ(たとえば emsconsoleemsserver など)を作成します。
  2. そのフォルダに、EMS サーバーまたは EMS コンソール サーバーの構成で作成した EMSServer.ini ファイル(デフォルトの場所は C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS\)を貼り付けます。
  3. そのフォルダに、必要なバイナリ ファイルをコピーします。
  4. (EMS コンソールの場合のみ) C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\17.0\ObjRepos\en\EMS から C:\inetpub\wwwroot\emsconsolewebresources フォルダをコピーします。

EMSServer.ini ファイルを構成する(コンソールの場合のみ)

EMSServer.ini ファイルを次のように編集します。

[Console.Paths.ISAPI]
ResourcesFiles= C:\inetpub\wwwroot\emsconsole\

メモ: 変更内容を有効にするには、IIS サーバーを再起動する必要があります。

IIS 7 を ISAPI DLL 向けに構成する

  1. [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を開きます(特権モードが必要)。
    ヒント: [プログラムとファイルの検索]で「Inetmgr」と入力して、IIS マネージャを開きます。
  2. [サイト]内の[既定の Web サイト]の下のフォルダ(emsserver または emsconsole)を選択します。
  3. [ハンドラー マッピング]をダブルクリックします。これにより、[ハンドラー マッピング]ウィンドウが開きます。
  4. [ISAPI-dll]を選択します。それが強調表示されます。
  5. [操作]パネル内の[編集...]をクリックします。
  6. [実行可能ファイル (オプション)]フィールドに .dll ファイルのパスを入力し、[開く]をクリックします。
    • emsserver.dll の場合: たとえば C:\inetpub\wwwroot\emsserver\emsserver.dll
    • emsconsole.dll の場合: たとえば C:\inetpub\wwwroot\emsconsole\emsconsole.dll
  7. [OK]をクリックしたあと、[はい]をクリックします。
  8. [操作]パネルの[機能のアクセス許可の編集...]をクリックします。
  9. [機能のアクセス許可の編集]ダイアログ ボックスが開きます。
  10. [実行]をオンにします。
  11. [OK]をクリックして、変更内容をコミットします。

ISAPI モジュールを有効にする

  1. [接続]ツリーのルート ノードをクリックします。
  2. [ISAPI および CGI の制限]をダブルクリックします。
  3. [操作]パネルの[機能設定の編集...]をクリックします。
  4. [特定できない ISAPI モジュールを許可する]オプションをオンにします。このオプションにより、任意の ISAPI DLL を IIS で実行できるようになります。このオプションを使用しない場合は、ISAPI DLL のリストを明示的に指定する必要があります。
  5. [OK]をクリックします。

IIS 7 x64 で 32 ビット ISAPI DLL を有効にする

これは、IIS 7 x64 を使用していて、32 ビット ISAPI DLL をその IIS で実行したい場合にのみ必要です。ISAPI DLL と IIS7 が両方とも x86 か両方とも x64 であれば、このステップは省略できます。

  1. [アプリケーション プール]ノードをクリックします。
  2. [DefaultAppPool]項目をクリックします。
  3. [操作]パネル内の[詳細設定...]をクリックします。
  4. [詳細設定]ダイアログが開きます。
  5. [32 ビット アプリケーションの有効化]を[True]に設定します。
  6. [OK]をクリックして、変更内容をコミットします。

クロスドメイン要求を許可するよう IIS を構成する

Web サーバー上に EMS コンソール サーバーの Web ファイル リソースが置かれていて、異なるドメインからの HTTP 要求を受け付けたい場合には、HTTP 応答ヘッダーをセットアップする必要があります。

  1. C:\inetpub\wwwroot に移動し、Web ファイル フォルダなどの新しいフォルダを作成します。
  2. webfilesresources 以下に Web ファイル リソース フォルダを貼り付けます。
    メモ: webresources というフォルダ名を変更してはなりません。
  3. [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を開きます。
  4. [サイト]内の[Default Web Site]の下の Web ファイル フォルダ(webfilesresources)を選択します。
  5. [HTTP 応答ヘッダー]をダブルクリックします。
  6. [操作]パネル内の[追加...]をクリックします。
  7. 次の構成のいずれかを入力します(名前: 値)。
    • Access-Control-Allow-Origin: *
    • (より限定的な構成)Access-Control-Allow-Origin: http://domain:port/
  8. [OK]をクリックして変更を反映します。


メモ: 詳細は、「Web サーバー内への EMS コンソール サーバー Web ファイル リソースの配置」を参照してください。

関連項目