並列プログラミング ライブラリの使用
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RTL には並列プログラミング ライブラリ(PPL)が用意されているため、アプリケーションでは、タスクを並列に動作させ、複数の CPU デバイスやコンピュータでの分散処理を活用することができます。PPL には、タスクの実行、タスクの結合、タスク グループの管理などのための高度な機能が多数含まれています。それ用に、(CPU の負荷に基づいて)自分自身を自動的に調整するスレッド プールがあるため、スレッドの作成や管理に注意を払う必要はありません。
アプリケーションに System.Threading を組み込むことで、このライブラリを使用できます。このユニットは、新規および既存のプロジェクトに組み込むことができるいくつかの機能で構成されています。また、このユニットには、C++ にも Delphi にも適合できるようにするための多数のオーバーロード引数も含まれています。
アプリケーションでは、PPL を使って以下を容易に行えます。
- TParallel.For でループ処理を高速化する。
- TTask と ITask を使って複数のタスクを並列に実行する。
- あるプロセスを動作させたまま他のタスクを実行し、必要になったときにそのプロセスの結果を取得する。IFuture により、実行しているコード ブロックに優先順位を付けつつも、必要になったときに結果を返すようにすることができます。
プラットフォーム サポート
PPL は、Windows、macOS、Android、iOS のデバイスで動作します。