UML 2.0 シーケンス図またはコミュニケーション図を設計する
相互作用図の手順 への移動
UML 2.0 シーケンス図またはコミュニケーション図を設計する際には、以下のヒントと方法に従ってください。 通常は、クラス図を作成した後で相互作用図を作成します。
相互作用図が作成されるたびに、それに対応する相互作用がプロジェクトに追加されます。 相互作用は、モデル ビュー ではノードとして表現されます。
メモ: モデル ビュー での相互作用の表現は、デフォルト レベルまたはプロジェクト グループ レベルの モデル ビュー オプションで定義された表示タイプによって異なります。 モデルを中心にしたモードを選択した場合、相互作用はそのパッケージ ノードおよびダイアグラム ノードの下に表示されます。 ダイアグラムを中心にしたモードを選択した場合、相互作用はダイアグラム ノードの下にのみ表示されます。
メモ: 相互作用の表示方式には、 シーケンス図とコミュニケーション図の 2 とおりあります。 その際、どちらかのビューで行った操作は、もう一方のビューにも自動的に反映されます。 このため、一方の相互作用図で要素の追加や削除を行うと、対応するもう一方の相互作用図が結果的に変更されます。 相互作用図には、ベースとなる相互作用への参照が含まれています。
メモ: UML 1.5 とは異なり、既存のダイアグラムをシーケンス図とコミュニケーション図の間で切り替えることはできません。 ただし、同じ相互作用を基にシーケンス図とコミュニケーション図を作成することはできます。
UML 2.0 シーケンス図を設計するには、以下の一般的な手順に従います。
- 相互作用利用を作成します。
- 参照相互作用に移動します。
- ライフラインを参照要素に関連付けます。
- ライフラインを型に関連付けます。
- ライフラインの分解を定義します。
- 上記の手順を繰り返して、必要な相互作用をすべて作成します。
- メッセージを使って、作成されたライフラインをリンクします。
相互作用利用を作成するには:
- ダイアグラムの ツール パレット で、相互作用利用 を選択します。
- 作成先のライフラインをクリックします。
ヒント: あるいは、ダイアグラム ビューまたはモデル ビューで、ライフラインのコンテキスト メニューの、[追加]コマンドを使用します。
- 新規作成された相互作用利用の オブジェクト インスペクタ で、[プロパティ] タブを選択します。
- [相互作用名] フィールドで、選択ボタンをクリックします。
ヒント: あるいは、相互作用名を直接入力します。
- 参照相互作用の選択 ダイアログ ボックスで、希望する相互作用をプロジェクトまたは [お気に入り] から選択し、OK をクリックします。
相互作用利用は、最初作成されたときには、1 つのライフラインに付けられています。 さらに、あるライフラインから切り離して別のライフラインへ付け直すことで、複数のライフラインに展開することができます。
参照相互作用に移動するには:
- 別の相互作用を参照する相互作用利用を右クリックします。
- コンテキスト メニューで [選択] を選択します。
- サブメニューから、希望する移動先を選択します。
ライフラインを参照要素に関連付けるには:
- ライフラインで表すべき参照要素が作業中のプロジェクトに含まれていることを確認します。
- モデル ビューまたはダイアグラム ビューで、目的のライフラインを選択します。
- オブジェクト インスペクタ で [表現] フィールドを選択します。
- 選択ボタンをクリックします。
- 表現する接続可能要素の選択 ダイアログ ボックスで、希望するパートをプロジェクトまたは [お気に入り] から選択します。
- [OK] をクリックします。
ライフラインを型に関連付けるには:
- モデル ビューまたはダイアグラム ビューで、目的のライフラインを選択します。
- オブジェクト インスペクタ で、[型] フィールドを選択します。
- 選択ボタンをクリックします。
- 表現する接続可能要素の型の選択 ダイアログ ボックスで、その型を定義したクラスをプロジェクトまたは [お気に入り] から選択します。
- [OK] をクリックします。
ライフラインの分解を定義するには:
- モデル ビューまたはダイアグラム ビューで、目的のライフラインを選択します。
- オブジェクト インスペクタ で [分解] フィールドを選択します。
- 選択ボタンをクリックします。
- 参照相互作用の選択 ダイアログ ボックスで、希望する相互作用をプロジェクトまたは [お気に入り] から選択します。
- [OK] をクリックします。
ヒント: "分解"、"型"、"ステレオタイプ"、"参照要素" の各プロパティは、対応するコミュニケーション図にも反映されます。