待機チェーンのトラバーサル - 概要
アプリケーションのデバッグ:インデックス への移動
デバッガに待機チェーンのトラバーサル機能が追加され、アプリケーションのハングアップやスレッドのデッドロックを診断する場合に役に立ちます。Windows Vista および Windows 7 オペレーティング システムに装備されている、デバッガにアプリケーションのスレッドの待機ステータス情報を "待機チェーン" の形式で渡す機能により実現しています。
待機チェーンはスレッドと同期オブジェクトが交互に並んだものです。各スレッドはチェーン内の後続のオブジェクトを待ち、そのオブジェクトは後続のスレッドに所有されています。[スレッドの状態]ビューでは、待機チェーンの内容が新しい列(待機チェーン)に一覧表示されます。
すべての同期オブジェクトがサポートされているわけではありませんが、この情報はブロックされているスレッドが待機しているオブジェクトを確認するときに役に立ちます。さらに、このビューでは、デッドロック(依存関係の循環が生じてアプリケーションのスレッドがすべて実行不能に陥る状況)が検出されたときにそれを通知します。