UML 1.5 状態図の定義

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ここでは、UML 1.5 状態図について説明します。

定義

オブジェクトは、振る舞いと状態を持つことができます。 オブジェクトの状態は、オブジェクトの現在のアクティビティか、条件に依存します。 状態図には、オブジェクトがとりうる状態と、状態変化を引き起こす状態遷移を記述します。

サンプル図

以下の図は、オンライン バンキング システムのログイン処理部分をモデル化したものです。 ログイン処理は、有効な社会保障番号とパーソナル ID 番号の入力が必要であり、検証のための情報として送信します。 ログイン処理は、SSN を取得PIN を取得検証拒否 の 4 つの重複しない状態に分解できます。 各状態は、次の状態を決定する状態遷移の集合を提供します。

UML 1.5 状態図

状態は角丸の長方形で表されます。 状態遷移は、ある状態から別の状態に向かう矢印で表します。 状態遷移を引き起こすイベントと条件は、矢印の横に記述します。 この図には、SSN を取得PIN を取得 の 2 つの自己遷移があります。 開始状態(黒丸で表されます)は、アクションの開始を表すためのダミー状態です。 終了状態も、アクションを終了させるダミー状態です。

イベントや条件の結果として発生するアクションは、/action という形式で記述します。 検証 状態にある間は、オブジェクトは状態遷移を引き起こす外部からのイベントに対して待機しません。 かわりに、オブジェクトはアクティビティを処理します。 アクティビティの結果は、次の状態を決定します。


関連項目