HTML5 Builder リリース ノート
このページには、HTML5 Builder ドキュメントに含まれていない重要な補足事項が記載されています。すべての内容をお読みください。
目次
概要
HTML5 Builder は、幅広い種類のプロジェクトに役立ちます。重点を置いているのはグラフィカル ツールおよびコンポーネントベースのアプローチですが、強力なコード編集ツールや高度な機能も含まれています。
- Web サービス
- インターネット上で機能を提供するモジュール性の高いアプリケーション。
- PHP アプリケーション
- 単純な PHP で記述したコマンドライン アプリケーションまたは Web アプリケーション。
トライアル版
正式ライセンス製品へのアップグレード
HTML5 Builder トライアル版からのアップグレードは以下の手順で行います。
- トライアル期間が終了している場合:
- HTML5 Builder を起動します。[Embarcadero 製品登録]ウィザードが開きます。
- 新しい Serial Number を入力します。
- 製品を[登録]します。
- トライアル期間が終了していない場合:
- LicenseManager.exe を実行します。これは、HTML5 Builder のインストール ディレクトリの bin フォルダにあります。
- [Serial No.|追加]を選択します。
- 新しい Serial Number を入力し、[OK]をクリックします。
- 新しい Serial Number が[未登録の serial number]ノードの下に表示されていることを確認します。Serial Number がここに表示されていなければ、ライセンス マネージャを終了し、Serial Number を確認して、ステップ 1 からやり直してください。
- 新しい Serial Number をライセンス マネージャで選択し、[Serial No.|登録]を選択します。
- [Embarcadero 製品登録]ウィザードが開くので、製品を[登録]します。
残り日数の確認
HTML5 Builder トライアル版の残り日数を確認するには:
- LicenseManager.exe を実行します。これは、HTML5 Builder のインストール ディレクトリの bin フォルダにあります。
- 左側のツリーを展開し、HTML5 Builder のエントリをクリックします。
右側のペインで[残り日数]を確認できます。
トライアル期間が終了すると、HTML5 Builder を起動するたびに [Embarcadero 製品登録]ウィザードが開き、購入した正式製品の Serial Number を入力するよう求められます。
メモ
全般
- ブラウザ間の違い
- 同じページを異なる Web ブラウザで表示した場合に、少し違いが生じる可能性があります。これは、HTML や CSS や JavaScript の実装が標準に準拠しているとは限らなかったり、標準の解釈が異なっていたり、独自の拡張を取り入れていたりするためです。
- ターゲットとするブラウザでページがどのように動作するかを確認する必要があります。
- コード テンプレートの呼び出し
- Delphi や C++Builder を使用している人は、
for
などのキーワードの後にホワイトスペースを入力すると、コード テンプレートがコード エディタに追加されることに慣れているかもしれません。HTML5 Builder の場合には、Ctrl+J を押す必要があります。
- JavaScript のデバッグ
- 現在、デバッガでは JavaScript をサポートしていません。JavaScript コードに設定されたブレークポイントはすべて無視されます。
- 書き込み権限
- コンポーネントベースのページが置かれているフォルダに対する書き込み権限が必要です。HTML5 Builder がコンポーネントを描画するときにそのフォルダに書き込む必要があるからです。
- リファクタリング
- 複数のファイルをまたがったスーパークラスの抽出のリファクタリングはサポートされていません。
- Windows XP での SQL ウィンドウのテーブル名
- Windows XP では、テーブルを SQL ウィンドウにドラッグ アンド ドロップしても、そのテーブル オブジェクトにテーブル名が表示されません。そのため、一度に複数のテーブルをドラッグ アンド ドロップした場合に混乱が生じる可能性があります。
- Zend Framework Google コンポーネント
- Zend Framework Google コンポーネントを動作させるには、PHP OpenSSL 拡張機能を有効化する必要があります(php_openssl.dll)。
- Zend Framework コンポーネントと Xammp
- Xampp には、HTML5 Builder と異なるバージョンの Zend Framework が含まれているため、問題が生じる可能性があります。RPCL から正しい Zend Framework が見つかるよう、サーバーの include_path プロパティを変更してください。
- [データ エクスプローラ]、MySQL 5.1、UTF-8
- [データ エクスプローラ]を使って MySQL 5.1 サーバーにアクセスし、接続の ServerChartset パラメータを UTF-8 に設定すると、問題が生じることが知られています。このサーバーとこの文字セットを使用する必要がある場合には、[データ エクスプローラ]を使用せず、データ アクセス コンポーネントを手動でセットアップしてください。
- Apache、PHP、IIS
- HTML5 Builder では、Apache と PHP をハード ドライブに独自にコピーします。ただし、既にインストールされている Apache や PHP があったとしても、それには影響がありません。マシン上に Apache や PHP を既にセットアップしている場合、そのインストールでセットアップされた構成は変わりません。HTML5 Builder に含まれているファイルは、マシンにインストールされるのではなく、ただコピーされ、必要なときに使われるだけです。
- IIS を使ってアプリケーションを実行することができます。それには、プロジェクトを IIS の公開フォルダ(C:\inetpub\wwwroot など)に保存し、Web ブラウザを使って .php ファイルを実行すればよいだけです。デバッグもできる可能性がありますが、現在はサポートされていません。
モバイル
- BlackBerry タブレット
- ハードウェア コンポーネントがサポートされているのは BlackBerry のスマートフォンのみで、BlackBerry タブレットではサポートされていません。「モバイル サポート」を参照してください。
- Android エミュレータ
- 仮想マシンなど、速度の遅いシステムでは、Android エミュレータを実行するたびに "Error: Could not Access the Package Manager. Is the system running?" というエラー メッセージが表示されます。これは Android SDK ツールの上流の問題で、エミュレータのデフォルトのタイムアウト値を私たちの側で変更できないために生じています。この問題が生じたときには、HTML5 Builder の外でエミュレータを起動してください。そうすると、[PhoneGap ウィザード]によって動作中のエミュレータ上でモバイル アプリケーションを実行することができ、タイムアウトを回避できます。
- ASUS デバイス
- 一部の ASUS デバイスでは、独自の adb を含む ASUS ツールを使用しなければならない場合があります。adb は、仮想デバイスや、実際のデバイスとの接続を管理するための、コマンドライン Android ツールです。adb のインスタンスが 2 つ存在すると、アプリケーションが ASUS デバイスにコピーされません。
- iOS 上での外部リンクと MIFrame
- iOS デバイスにはナビゲーション ボタンがありません。また、PhoneGap ブラウザ(HTML5 Builder のモバイル アプリケーションを動かしているエンジン)にもありません。iOS デバイス上の PhoneGap ブラウザから外部リンクを開くと、アプリケーションに戻ることができません。この問題を回避するには、PhoneGap ブラウザではなくデバイスのデフォルト ブラウザを使用するようアプリケーションを構成するか、MIFrame コンポーネントの表示を無効にするか、外部ブラウザと PhoneGap ブラウザでそれぞれどのリンクを開くかを定義します。
ヘルプ
HTML5 Builder には豊富なオフライン ドキュメントが含まれていて、メイン ツールバーからアクセスすることができます。オフラインおよびオンラインで提供されているドキュメントの詳細は、「ドキュメント」ページを参照してください。
コード エディタでも PHP のインライン ヘルプを提供しています。作業中に Ctrl+Space を押すだけで表示されます。
HTML5 Builder のヘルプには「サンプル アプリケーション」というページがあり、サンプル アプリケーションが置かれている場所とその構成方法(使用するデータベースのインストールなど)が説明されています。
それ以外に、Embarcadero HTML5 Builder Developer Network にもヘルプ リソースがあります。
サポート
Embarcadero デベロッパー サポートでは、世界中の何千ものお客様のソフトウェア開発チームにサポートを提供しています。よくある問題とその解決方法を調べたり、問題を報告したり、ユーザー同士でサポートする技術ニュースグループに参加するなどのサポート サービスが必要な場合は、support.embarcadero.com にアクセスしてください。
更新プログラム
HTML5 Builder の更新プログラムはここからダウンロードできます。アップグレード手順に従ってインストールしてください。
HTML5 Builder のメイン ライブラリである RPCL の最新リリースは、SourceForge からダウンロードできます。
サードパーティ製ソフトウェア
HTML5 Builder にはサードパーティ製ソフトウェアがいくつか含まれています。以下に示すのは、その一部のソフトウェア パッケージと、HTML5 Builder の現在のリリースに含まれているバージョンです。
- Apache 2.2.15
- JQuery 1.7.1
- JQueryMobile 1.1.1
- PhoneGap 1.8.1
- PHP 5.3.6
- Zend Framework 1.11.11