Texas Instruments Sensor Tag

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Texas Instruments Sensor Tag は、Texas Instruments 社製のマルチセンサ Bluetooth LE 開発プラットフォームです。SimpleLink SensorTag には、周辺光センサ、温度センサ、湿度センサ、気圧センサなどの 10 個のセンサが付いています。

TTISensorTag コンポーネントを使用すると、Texas Instruments Sensor Tag と通信することができます。

デモの場所

Texas Instruments Sensor Tag のサンプル プロジェクトは、上記コンポーネントのインストール後、次の IoT デモ ディレクトリにあります。

  • [スタート|すべてのアプリ|Embarcadero RAD Studio Berlin|サンプル]を選択したあと、次に移動します。
    • Delphi の場合: Internet of Things\Object Pascal\Thing Connect\TISensorTag
    • C++ の場合: Internet of Things\CPP\Thing Connect\TISensorTag

サポートされているサービス

Texas Instruments Sensor Tag コンポーネントでは、次の Bluetooth LE サービスおよびキャラクタリスティックをサポートしています。

サービス キャラクタリスティック プロパティ イベント 読み取り サブスクライブ 書き込み
Device Information Firmware Revision String FirmwareRevision OnFirmwareRevisionUpdate
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Hardware Revision String HardwareRevision OnHardwareRevisionUpdate
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IEEE 11073-20601 Regulatory Certification Data List IEEERegulatory OnIEEERegulatoryUpdate
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Manufacturer Name String ManufacturerName OnManufacturerNameUpdate
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Model Number String ModelNumber OnModelNumberUpdate
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PnP ID PnPID OnPnPIDUpdate
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Serial Number String SerialNumber OnSerialNumberUpdate
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Software Revision String SoftwareRevision OnSoftwareRevisionUpdate
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System ID SystemID OnSystemIDUpdate
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Texas Instruments Sensor Tag コンポーネントでは次のカスタム サービスをサポートしています。

サービス プロパティ イベント 読み取り サブスクライブ 書き込み 説明
Barometric Pressure Service PressureConfig OnPressureConfigUpdate
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気圧構成データを TSensorConfig として返したり書き込みます。
PressureData(*) OnPressureDataUpdate
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気圧データの値を返します。
PressurePeriod OnPressurePeriodUpdate
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センサ測定結果間の気圧期間を返したり書き込みます。有効な範囲は 10255(10 ミリ秒単位)です。
Connection Control Service CCSParameters OnCCSParametersUpdate
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GATT CCS パラメータを返します。
RequestCCSParameters
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GATT CCS パラメータを書き込みます。
DisconnectRequest
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OAD サービスの接続解除を要求するため、1 バイトフィールド書き込みます。
Humidity Service HumidityConfig OnHumidityConfigUpdate
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湿度構成データを TSensorConfig として返したり書き込みます。
HumidityData(*) OnHumidityDataUpdate
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湿度データの値を返します。
HumidityPeriod OnHumidityPeriodUpdate
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センサ測定結果間の湿度期間を返したり書き込みます。有効な範囲は 10255(10 ミリ秒単位)です。
IO Service IOServiceConfig OnIOServiceConfigUpdate
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IO サービス構成データを返したり書き込みます。
IOServiceData OnIOServiceDataUpdate
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IO サービス データを返したり書き込みます。
IR Temperature Service IRTemperatureConfig OnIRTemperatureConfigUpdate
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IR 温度構成データを TSensorConfig として返したり書き込みます。
IRTemperatureData(*) OnIRTemperatureDataUpdate
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IR 温度データの値を返します。
IRTemperaturePeriod OnIRTemperaturePeriodUpdate
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センサ測定結果間の IR 温度期間を返したり書き込みます。有効な範囲は 30255(10 ミリ秒単位)です。
Luxometer Service LuxometerConfig OnLuxometerConfigUpdate
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照度計構成データを TSensorConfig として返したり書き込みます。
LuxometerData(*) OnLuxometerDataUpdate
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照度計データの値を返します。
LuxometerPeriod OnLuxometerPeriodUpdate
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センサ測定結果間の照度計期間を返したり書き込みます。有効な範囲は 10255(10 ミリ秒単位)です。
Motion Sensor Service MotionData(*) OnMotionDataUpdate
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9 軸モーション センサ データの値を返します。
MotionSensorConfig OnMotionSensorConfigUpdate
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モーション センサ構成データを TMotionSensorConfig として返したり書き込みます。
MotionSensorPeriod OnMotionSensorPeriodUpdate
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センサ測定結果間のモーション センサ期間を返したり書き込みます。有効な範囲は 10255(10 ミリ秒単位)です。
Over the Air Download Service OADImageBlock OnOADImageBlockUpdate
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画像ブロック データを返したり書き込みます。
OADImageIdentify OnOADImageIdentifyUpdate
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画像認識データを返したり書き込みます。
Register Service RegisterServiceAddress OnRegisterServiceAddressUpdate
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登録アドレスを返したり書き込みます。
RegisterServiceDeviceID OnRegisterServiceDeviceIDUpdate
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登録サービス デバイス ID を返したり書き込みます。
Simple Key Service OnKeyPressStateUpdate
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キー押下状態の値を返します。

(*)メモ: このプロパティからサブスクライブまたは読み取りを行うには、データ測定を提供するセンサを有効にする必要があります。詳細については、「センサの有効化」を参照してください。

デバイスの詳細

  • デバイス: Texas Instruments TI Sensor Tag
  • モデル: CC2650
  • ファームウェア: 0.87
  • 使用技術: Bluetooth LE

カスタム データ型

Texas Instruments Sensor Tag では、次のユニットにカスタム データ型が定義されています。

  • Iot.Device.TISensorTagTypes

IR 温度センサ カスタム データ

TIRTemperatureSensorData 型には、IR 温度センサから返されるデータが含まれます。

  • Value: デバイスから返された未加工のバイト配列。
  • IRTemperatureData: デバイスの対象物温度(IR 温度)の値(セ氏)を返します。
  • AmbientTemperatureData: デバイスの周辺温度の値(セ氏)を返します。

湿度カスタム データ

THumiditySensorData 型には、湿度センサから返されるデータが含まれます。

  • Value: デバイスから返された未加工のバイト配列。
  • HumiditySensorData: 湿度センサから読み取った相対湿度(%RH)。 
  • HumiditySensorTemperature: 湿度センサから読み取った温度(セ氏)。

気圧カスタム データ

TPressureSensorData 型には、デバイスから返される気圧データが含まれます。

  • Value: デバイスから返された未加工のバイト配列。
  • PressureData: デバイスが読み取った気圧(mbar)が返されます。

照度計カスタム データ

TLuxometerData 型には、デバイスから返される周辺光センサ データが含まれます。

  • Value: デバイスから返された未加工のバイト配列。
  • LuxometerData: 光センサの照度(単位は Lux)。

センサ構成列挙型

TSensorConfig は、センサを構成するために使われる列挙型です。取り得る値は次のとおりです。

  • Sleep: 測定間の消費を最小化するためにセンサを無効にします。
  • Start: 読み取り可能なデータ測定を提供するためにセンサを有効にします。

モーション センサ カスタム データ

TMotionSensorData 型には、デバイスから返される 9 軸モーション センサ データが含まれます。

  • Value: デバイスから返された未加工のバイト配列。
  • AccelerometerData: デバイスの 9 軸モーション センサの加速度計データを返します。
    • X: 加速度計データの X 軸モーション値(単位は g)。
    • Y: 加速度計データの Y 軸モーション値(単位は g)。
    • Z: 加速度計データの Z 軸モーション値(単位は g)。
  • GyroscopeData: デバイスの 9 軸モーション センサのジャイロスコープ データを返します。
    • X: ジャイロスコープ データの X 軸回転値(単位は度/秒)。
    • Y: ジャイロスコープ データの Y 軸回転値(単位は度/秒)。
    • Z: ジャイロスコープ データの Z 軸回転値(単位は度/秒)。
  • CompassData: デバイスの 9 軸モーション センサのコンパス データ(磁力計データ)を返します。
    • X: コンパス データの X 軸磁界値(単位はマイクロテスラ)。
    • Y: コンパス データの Y 軸磁界値(単位はマイクロテスラ)。
    • Z: コンパス データの Z 軸磁界値(単位はマイクロテスラ)。

モーション センサ構成データ

TMotionSensorConfig 型には、デバイスで有効になっているモーション センサのセットが含まれます。

  • GyroXAxis: ジャイロスコープの X 軸が有効になります。
  • GyroYAxis: ジャイロスコープの Y 軸が有効になります。
  • GyroZAxis: ジャイロスコープの Z 軸が有効になります。
  • AccelXAxis: 加速度計の X 軸が有効になります。
  • AccelYAxis: 加速度計の Y 軸が有効になります。
  • AccelZAxis: 加速度計の Z 軸が有効になります。
  • CompXAxis: コンパスの X 軸が有効になります。
  • CompYAxis: コンパスの Y 軸が有効になります。
  • CompZAxis: コンパスの Z 軸が有効になります。
  • RangeBit0: ビット 0 の値が有効になります。
  • RangeBit1: ビット 1 の値が有効になります。

キー押下状態カスタム データ

TGattKeyPressStateConfig は、キー押下状態構成を構成するために使われる列挙型です(SensorTag 上でのキー打鍵通知を有効にするため)。 取り得る値には DisableKeyPowerKeyMagnetField があります。

IO サービス カスタム データ

TIOServiceData には、デバイスの IO サービス モードの構成が含まれます。

  • RedLed: 赤色 LED が有効かどうかを返します。
  • GreenLed: 緑色 LED が有効かどうかを返します。
  • Buzzer: ブザーが有効かどうかを返します。
  • TestMode: センサの自己診断テスト結果。

IO サービス構成カスタム データ

TIOServiceConfig は、IO サービス モードを構成するために使われる列挙型です。取り得る値には LocalRemoteTest があります。

登録サービス アドレス カスタム データ

TRegisterAddress 型には、デバイスから返される登録サービス アドレス データが含まれます。

  • Value: デバイスから返された未加工のバイト配列。
  • RegisterLength: アドレスの長さ。
  • RegisterInternalAddr: デバイスの内部アドレス値。

登録サービス デバイス ID カスタム データ

TRegisterDeviceID 型には、デバイスの登録サービス デバイス ID が含まれます。

  • Value: デバイスから返された未加工のバイト配列。
  • DeviceInterface: インターフェイスを返します。取り得る値には I2C0I2C1SPI1SPI2SPI3MCU があります。
  • DeviceAddress: デバイスのデバイス アドレス値を返します。

GATT CCS パラメータ カスタム データ

TGattCCSParameter 型には、接続制御サービス(CCS)パラメータが含まれます。

  • Value: デバイスから返された未加工のバイト配列。
  • ConnectionInterval: 接続間隔の値。
  • SlaveLatency: スレーブ待ち時間の値。
  • SupervisionTimeout: デバイスからの読み取りの監視タイムアウト値。

OAD 画像認識カスタム データ

TOADImageIdentify 型には、デバイスでアクティブな画像の種類を認識するデータが含まれます。

  • Value: デバイスから返された未加工のバイト配列。
  • ImageType: デバイスにインストールされる画像の種類。取り得る値は、TypeA(0)、TypeB(1)です。
  • ImageSize: インストールされた画像のサイズ。
  • UserData: ユーザー データ。

OAD 画像ブロック カスタム データ

TOADImageBlock 型には、デバイスでアクティブな画像の種類を認識するデータが含まれます。

  • Value: デバイスから返された未加工のバイト配列。
  • BlockNo: 現在の画像ブロック用に設定されるブロック番号。
  • OADImageBlock: デバイスに書き込まれる画像ブロック データ。

既知の問題

検出メカニズム

センサを有効にする

  • モーション センサを有効または無効にするには:
    • TMotionSensorConfig のインスタンスを作成し、有効にする 9 軸モーション センサを指定します。
  • 湿度センサ、気圧センサ、照度計センサを有効または無効にするには:
    • TSensorConfig.Start または TSensorConfig.Sleep<PropertyName>Config プロパティに書き込んで、Start または Sleep を設定します。詳細については、以下の例を参照してください。
Delphi の場合:
procedure TForm1.Switch1Switch(Sender: TObject);
begin
  if(Switch1.IsChecked) then
  begin
    TISensorTag1.HumidityConfig := TSensorConfig.Start;
    TISensorTag1.SubscribeHumidityData;
  end
  else 
   begin
     TISensorTag1.UnsubscribeHumidityData;
     TISensorTag1.HumidityConfig := TSensorConfig.Sleep;
   end;
end;
C++ の場合:
void __fastcall TForm1::Switch1Switch(TObject *Sender)
{
  if (CheckBox1->IsChecked) 
  {
   FTISensorTag1->SubscribeHumidityData();
   FTISensorTag1->HumidityConfig = TSensorConfig::Start;
  }
  else
  {
   FTISensorTag1->UnsubscribeHumidityData();
   FTISensorTag1->HumidityConfig = TSensorConfig::Sleep;
  }
}

デバイス固有の情報

  • ファームウェア リビジョン 1.20 以降が必要です。
  • デバイスの左側の(赤い)ボタンをクリックすると Bluetooth が起動します。

関連項目