Texas Instruments Sensor Tag
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Texas Instruments Sensor Tag は、Texas Instruments 社製のマルチセンサ Bluetooth LE 開発プラットフォームです。SimpleLink SensorTag には、周辺光センサ、温度センサ、湿度センサ、気圧センサなどの 10 個のセンサが付いています。
TTISensorTag
コンポーネントを使用すると、Texas Instruments Sensor Tag と通信することができます。
目次
- 1 デモの場所
- 2 サポートされているサービス
- 3 デバイスの詳細
- 4 カスタム データ型
- 4.1 IR 温度センサ カスタム データ
- 4.2 湿度カスタム データ
- 4.3 気圧カスタム データ
- 4.4 照度計カスタム データ
- 4.5 センサ構成列挙型
- 4.6 モーション センサ カスタム データ
- 4.7 モーション センサ構成データ
- 4.8 キー押下状態カスタム データ
- 4.9 IO サービス カスタム データ
- 4.10 IO サービス構成カスタム データ
- 4.11 登録サービス アドレス カスタム データ
- 4.12 登録サービス デバイス ID カスタム データ
- 4.13 GATT CCS パラメータ カスタム データ
- 4.14 OAD 画像認識カスタム データ
- 4.15 OAD 画像ブロック カスタム データ
- 5 既知の問題
- 6 デバイス固有の情報
- 7 関連項目
デモの場所
Texas Instruments Sensor Tag のサンプル プロジェクトは、上記コンポーネントのインストール後、次の IoT デモ ディレクトリにあります。
- [スタート|すべてのアプリ|Embarcadero RAD Studio Berlin|サンプル]を選択したあと、次に移動します。
- Delphi の場合:
Internet of Things\Object Pascal\Thing Connect\TISensorTag
- C++ の場合:
Internet of Things\CPP\Thing Connect\TISensorTag
- Delphi の場合:
サポートされているサービス
Texas Instruments Sensor Tag コンポーネントでは、次の Bluetooth LE サービスおよびキャラクタリスティックをサポートしています。
サービス | キャラクタリスティック | プロパティ | イベント | 読み取り | サブスクライブ | 書き込み |
---|---|---|---|---|---|---|
Device Information | Firmware Revision String | FirmwareRevision
|
OnFirmwareRevisionUpdate
|
|||
Hardware Revision String | HardwareRevision
|
OnHardwareRevisionUpdate
|
||||
IEEE 11073-20601 Regulatory Certification Data List | IEEERegulatory
|
OnIEEERegulatoryUpdate
|
||||
Manufacturer Name String | ManufacturerName
|
OnManufacturerNameUpdate
|
||||
Model Number String | ModelNumber
|
OnModelNumberUpdate
|
||||
PnP ID | PnPID
|
OnPnPIDUpdate
|
||||
Serial Number String | SerialNumber
|
OnSerialNumberUpdate
|
||||
Software Revision String | SoftwareRevision
|
OnSoftwareRevisionUpdate
|
||||
System ID | SystemID
|
OnSystemIDUpdate
|
Texas Instruments Sensor Tag コンポーネントでは次のカスタム サービスをサポートしています。
サービス | プロパティ | イベント | 読み取り | サブスクライブ | 書き込み | 説明 |
---|---|---|---|---|---|---|
Barometric Pressure Service | PressureConfig
|
OnPressureConfigUpdate
|
気圧構成データを TSensorConfig として返したり書き込みます。 | |||
PressureData (*)
|
OnPressureDataUpdate
|
気圧データの値を返します。 | ||||
PressurePeriod
|
OnPressurePeriodUpdate
|
センサ測定結果間の気圧期間を返したり書き込みます。有効な範囲は 10 ~ 255 (10 ミリ秒単位)です。
| ||||
Connection Control Service | CCSParameters
|
OnCCSParametersUpdate
|
GATT CCS パラメータを返します。 | |||
RequestCCSParameters
|
GATT CCS パラメータを書き込みます。 | |||||
DisconnectRequest
|
OAD サービスの接続解除を要求するため、1 バイトフィールド書き込みます。
| |||||
Humidity Service | HumidityConfig
|
OnHumidityConfigUpdate
|
湿度構成データを TSensorConfig として返したり書き込みます。 | |||
HumidityData (*)
|
OnHumidityDataUpdate
|
湿度データの値を返します。 | ||||
HumidityPeriod
|
OnHumidityPeriodUpdate
|
センサ測定結果間の湿度期間を返したり書き込みます。有効な範囲は 10 ~ 255 (10 ミリ秒単位)です。
| ||||
IO Service | IOServiceConfig
|
OnIOServiceConfigUpdate
|
IO サービス構成データを返したり書き込みます。 | |||
IOServiceData
|
OnIOServiceDataUpdate
|
IO サービス データを返したり書き込みます。 | ||||
IR Temperature Service | IRTemperatureConfig
|
OnIRTemperatureConfigUpdate
|
IR 温度構成データを TSensorConfig として返したり書き込みます。 | |||
IRTemperatureData (*)
|
OnIRTemperatureDataUpdate
|
IR 温度データの値を返します。 | ||||
IRTemperaturePeriod
|
OnIRTemperaturePeriodUpdate
|
センサ測定結果間の IR 温度期間を返したり書き込みます。有効な範囲は 30 ~ 255 (10 ミリ秒単位)です。
| ||||
Luxometer Service | LuxometerConfig
|
OnLuxometerConfigUpdate
|
照度計構成データを TSensorConfig として返したり書き込みます。 | |||
LuxometerData (*)
|
OnLuxometerDataUpdate
|
照度計データの値を返します。 | ||||
LuxometerPeriod
|
OnLuxometerPeriodUpdate
|
センサ測定結果間の照度計期間を返したり書き込みます。有効な範囲は 10 ~ 255 (10 ミリ秒単位)です。
| ||||
Motion Sensor Service | MotionData (*)
|
OnMotionDataUpdate
|
9 軸モーション センサ データの値を返します。 | |||
MotionSensorConfig
|
OnMotionSensorConfigUpdate
|
モーション センサ構成データを TMotionSensorConfig として返したり書き込みます。 | ||||
MotionSensorPeriod
|
OnMotionSensorPeriodUpdate
|
センサ測定結果間のモーション センサ期間を返したり書き込みます。有効な範囲は 10 ~ 255 (10 ミリ秒単位)です。
| ||||
Over the Air Download Service | OADImageBlock
|
OnOADImageBlockUpdate
|
画像ブロック データを返したり書き込みます。 | |||
OADImageIdentify
|
OnOADImageIdentifyUpdate
|
画像認識データを返したり書き込みます。 | ||||
Register Service | RegisterServiceAddress
|
OnRegisterServiceAddressUpdate
|
登録アドレスを返したり書き込みます。 | |||
RegisterServiceDeviceID
|
OnRegisterServiceDeviceIDUpdate
|
登録サービス デバイス ID を返したり書き込みます。 | ||||
Simple Key Service | OnKeyPressStateUpdate
|
キー押下状態の値を返します。 |
(*)メモ: このプロパティからサブスクライブまたは読み取りを行うには、データ測定を提供するセンサを有効にする必要があります。詳細については、「センサの有効化」を参照してください。
デバイスの詳細
- デバイス:
Texas Instruments TI Sensor Tag
- モデル:
CC2650
- ファームウェア:
0.87
- 使用技術: Bluetooth LE
カスタム データ型
Texas Instruments Sensor Tag では、次のユニットにカスタム データ型が定義されています。
- Iot.Device.TISensorTagTypes
IR 温度センサ カスタム データ
TIRTemperatureSensorData
型には、IR 温度センサから返されるデータが含まれます。
Value
: デバイスから返された未加工のバイト配列。IRTemperatureData
: デバイスの対象物温度(IR 温度)の値(セ氏)を返します。AmbientTemperatureData
: デバイスの周辺温度の値(セ氏)を返します。
湿度カスタム データ
THumiditySensorData
型には、湿度センサから返されるデータが含まれます。
Value
: デバイスから返された未加工のバイト配列。HumiditySensorData
: 湿度センサから読み取った相対湿度(%RH)。HumiditySensorTemperature
: 湿度センサから読み取った温度(セ氏)。
気圧カスタム データ
TPressureSensorData
型には、デバイスから返される気圧データが含まれます。
Value
: デバイスから返された未加工のバイト配列。PressureData
: デバイスが読み取った気圧(mbar
)が返されます。
照度計カスタム データ
TLuxometerData
型には、デバイスから返される周辺光センサ データが含まれます。
Value
: デバイスから返された未加工のバイト配列。LuxometerData
: 光センサの照度(単位はLux
)。
センサ構成列挙型
TSensorConfig
は、センサを構成するために使われる列挙型です。取り得る値は次のとおりです。
Sleep
: 測定間の消費を最小化するためにセンサを無効にします。Start
: 読み取り可能なデータ測定を提供するためにセンサを有効にします。
モーション センサ カスタム データ
TMotionSensorData
型には、デバイスから返される 9 軸モーション センサ データが含まれます。
Value
: デバイスから返された未加工のバイト配列。AccelerometerData
: デバイスの 9 軸モーション センサの加速度計データを返します。X
: 加速度計データの X 軸モーション値(単位はg
)。Y
: 加速度計データの Y 軸モーション値(単位はg
)。Z
: 加速度計データの Z 軸モーション値(単位はg
)。
GyroscopeData
: デバイスの 9 軸モーション センサのジャイロスコープ データを返します。X
: ジャイロスコープ データの X 軸回転値(単位は度/秒)。Y
: ジャイロスコープ データの Y 軸回転値(単位は度/秒)。Z
: ジャイロスコープ データの Z 軸回転値(単位は度/秒)。
CompassData
: デバイスの 9 軸モーション センサのコンパス データ(磁力計データ)を返します。X
: コンパス データの X 軸磁界値(単位はマイクロテスラ)。Y
: コンパス データの Y 軸磁界値(単位はマイクロテスラ)。Z
: コンパス データの Z 軸磁界値(単位はマイクロテスラ)。
モーション センサ構成データ
TMotionSensorConfig
型には、デバイスで有効になっているモーション センサのセットが含まれます。
GyroXAxis
: ジャイロスコープの X 軸が有効になります。GyroYAxis
: ジャイロスコープの Y 軸が有効になります。GyroZAxis
: ジャイロスコープの Z 軸が有効になります。AccelXAxis
: 加速度計の X 軸が有効になります。AccelYAxis
: 加速度計の Y 軸が有効になります。AccelZAxis
: 加速度計の Z 軸が有効になります。CompXAxis
: コンパスの X 軸が有効になります。CompYAxis
: コンパスの Y 軸が有効になります。CompZAxis
: コンパスの Z 軸が有効になります。RangeBit0
: ビット 0 の値が有効になります。RangeBit1
: ビット 1 の値が有効になります。
キー押下状態カスタム データ
TGattKeyPressStateConfig
は、キー押下状態構成を構成するために使われる列挙型です(SensorTag 上でのキー打鍵通知を有効にするため)。
取り得る値には Disable
、Key
、PowerKey
、MagnetField
があります。
IO サービス カスタム データ
TIOServiceData
には、デバイスの IO サービス モードの構成が含まれます。
RedLed
: 赤色 LED が有効かどうかを返します。GreenLed
: 緑色 LED が有効かどうかを返します。Buzzer
: ブザーが有効かどうかを返します。TestMode
: センサの自己診断テスト結果。
IO サービス構成カスタム データ
TIOServiceConfig
は、IO サービス モードを構成するために使われる列挙型です。取り得る値には Local
、Remote
、Test
があります。
登録サービス アドレス カスタム データ
TRegisterAddress
型には、デバイスから返される登録サービス アドレス データが含まれます。
Value
: デバイスから返された未加工のバイト配列。RegisterLength
: アドレスの長さ。RegisterInternalAddr
: デバイスの内部アドレス値。
登録サービス デバイス ID カスタム データ
TRegisterDeviceID
型には、デバイスの登録サービス デバイス ID が含まれます。
Value
: デバイスから返された未加工のバイト配列。DeviceInterface
: インターフェイスを返します。取り得る値にはI2C0
、I2C1
、SPI1
、SPI2
、SPI3
、MCU
があります。DeviceAddress
: デバイスのデバイス アドレス値を返します。
GATT CCS パラメータ カスタム データ
TGattCCSParameter
型には、接続制御サービス(CCS)パラメータが含まれます。
Value
: デバイスから返された未加工のバイト配列。ConnectionInterval
: 接続間隔の値。SlaveLatency
: スレーブ待ち時間の値。SupervisionTimeout
: デバイスからの読み取りの監視タイムアウト値。
OAD 画像認識カスタム データ
TOADImageIdentify
型には、デバイスでアクティブな画像の種類を認識するデータが含まれます。
Value
: デバイスから返された未加工のバイト配列。ImageType
: デバイスにインストールされる画像の種類。取り得る値は、TypeA
(0)、TypeB
(1)です。ImageSize
: インストールされた画像のサイズ。UserData
: ユーザー データ。
OAD 画像ブロック カスタム データ
TOADImageBlock
型には、デバイスでアクティブな画像の種類を認識するデータが含まれます。
Value
: デバイスから返された未加工のバイト配列。BlockNo
: 現在の画像ブロック用に設定されるブロック番号。OADImageBlock
: デバイスに書き込まれる画像ブロック データ。
既知の問題
検出メカニズム
- Texas Instruments Sensor Tag モデル CC2541 がサポートするのは、
Connect
検出メソッド型のみです。詳細については、「検出メカニズム メソッド」および「検出メカニズム メソッドを設定する」を参照してください。この問題は、モデル CS2650 には影響しません。
センサを有効にする
- モーション センサを有効または無効にするには:
TMotionSensorConfig
のインスタンスを作成し、有効にする 9 軸モーション センサを指定します。
- 湿度センサ、気圧センサ、照度計センサを有効または無効にするには:
TSensorConfig.Start
またはTSensorConfig.Sleep
を<PropertyName>Config
プロパティに書き込んで、Start
またはSleep
を設定します。詳細については、以下の例を参照してください。
procedure TForm1.Switch1Switch(Sender: TObject);
begin
if(Switch1.IsChecked) then
begin
TISensorTag1.HumidityConfig := TSensorConfig.Start;
TISensorTag1.SubscribeHumidityData;
end
else
begin
TISensorTag1.UnsubscribeHumidityData;
TISensorTag1.HumidityConfig := TSensorConfig.Sleep;
end;
end;
void __fastcall TForm1::Switch1Switch(TObject *Sender)
{
if (CheckBox1->IsChecked)
{
FTISensorTag1->SubscribeHumidityData();
FTISensorTag1->HumidityConfig = TSensorConfig::Start;
}
else
{
FTISensorTag1->UnsubscribeHumidityData();
FTISensorTag1->HumidityConfig = TSensorConfig::Sleep;
}
}
デバイス固有の情報
- ファームウェア リビジョン 1.20 以降が必要です。
- デバイスの左側の(赤い)ボタンをクリックすると Bluetooth が起動します。