FMX.Objects3D.TShape3D.WrapMode

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Delphi

property WrapMode: TMeshWrapMode read FWrapMode write SetWrapMode default TMeshWrapMode.Stretch;

C++

__property TMeshWrapMode WrapMode = {read=FWrapMode, write=SetWrapMode, default=2};

プロパティ

種類 可視性 ソース ユニット
property published
FMX.Objects3D.pas
FMX.Objects3D.hpp
FMX.Objects3D TShape3D


説明

コントロールの境界ボックス内に 3D オブジェクトをどう収めるかを指定します。

TMeshWrapMode の導入により、以前からの図形描画システムが変更されました。 TMeshData の所有者である TControl(通常は TShape3D)が、その TMeshData を描画します。 以前は、TMeshData の描画は、TMeshData の所有者のサイズを基に相対的に拡大/縮小して行われていました。その結果、状況によっては以下を管理するのが不可能であったり困難であったりしました。

  • コントロールの境界ボックス内にメッシュを配置する方法
  • 外部プログラムからメッシュ データを適切にインポートする方法(サイズの値が守られず、比率が変化していた)

TMeshWrapMode を導入することで、描画システムが柔軟になり、ユーザーのニーズに対応できるようになりました。

WrapMode の値とその簡単な説明を次の表に示します。

説明

Fit

3D オブジェクトは、コントロールの境界ボックスにちょうど収まるまで拡大/縮小されます(3D オブジェクトの比率は保たれます)。これが TModel3D の場合のデフォルト値です。

Fit.png

Original

3D オブジェクトは、コントロールの中心を座標原点として配置されます。3D オブジェクトは、3D オブジェクトの所有者に比例して拡大/縮小されます。たとえば、所有者のサイズが (1, 1, 1) から (2, 2, 2) に変化すると、3D オブジェクトのサイズは倍になります。Original ラップ モードを使用すると、下位互換性を保つことができます。

メモ: OriginalTModel3D のデフォルト ラップ モードではありません。TModel3D の主目的はメッシュをインポートすることだからです。

Original.png

Resize

3D オブジェクトが中にちょうど収まるようにコントロールがサイズを変えます(ラップ モードが Original の場合と同様、3D オブジェクトは変わりません)。

Resize.png

Stretch

3D オブジェクトは、コントロールの境界ボックスにちょうど収まるまで拡大されます(3D オブジェクトの比率は保たれない場合があります)。これが TShape3D の場合のデフォルト値です。

Stretch.png

関連項目