System.Classes.TComponentState
Delphi
TComponentState = set of (csLoading, csReading, csWriting, csDestroying,
csDesigning, csAncestor, csUpdating, csFixups, csFreeNotification,
csInline, csDesignInstance);
C++
typedef System::Set<System_Classes__65, System_Classes__65::csLoading, System_Classes__65::csDesignInstance> TComponentState;
プロパティ
種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 |
---|---|---|---|---|
set typedef |
public | System.Classes.pas System.Classes.hpp |
System.Classes | System.Classes |
説明
TComponentState 型は,コンポーネントの現在の状態を示すフラグのセットです。
TComponentState 型は,TComponent インスタンスの ComponentState プロパティに使用できる状態フラグのセットを定義します。次の表に,TComponentState 型がとりうる値と,各フラグの意味を示します。
フラグ | コンポーネントの状態 |
---|---|
csAncestor |
コンポーネントは上位フォームで導入された。このフラグは,csDesigning が同時に設定されている場合にのみ設定される |
csDesigning |
コンポーネントは,フォームデザイナで操作しているフォームにある |
csDestroying |
コンポーネントを破棄しようとしている |
csFixups |
コンポーネントは,まだロードしていない別のフォームのコンポーネントにリンクしている。このフラグは,すべての未解決の問題が解決したときにクリアされる |
csFreeNotification |
当該コンポーネント自体が破棄されたときに通知するように,1 つまたは複数のほかのコンポーネントから当該コンポーネントに要求があった。このフラグは,ほかのコンポーネントが当該コンポーネントの FreeNotification メソッドを呼び出すときに設定される |
csInline |
コンポーネントが,設計時に変更できフォームに埋め込める最上位のコンポーネントである。このフラグを使用すると,ロード時と保存時にネストされたフレームを識別できる |
csLoading |
フィルタオブジェクトがコンポーネントをロードしている。最初にコンポーネントが作成されてから,コンポーネントおよびその子コンポーネントが完全に読み込まれ,Loaded メソッドが呼び出されるまでクリアされない場合,このフラグが設定される |
csReading |
コンポーネントは,ストリームからプロパティ値を読み取っている。csReading フラグが設定されているときも,常に csLoading フラグが設定されていることに注意する。つまり,csReading は,コンポーネントをロードしている過程で,プロパティ値の読み込みを行っている間に設定される |
csUpdating |
コンポーネントは,上位フォームでの変更を反映するために更新されている。このフラグは,csAncestor が同時に設定されている場合にのみ設定される |
csWriting |
コンポーネントは,ストリームにプロパティ値を書き込んでいる |
csDesignInstance |
コンポーネントは,デザイナのルートオブジェクト。たとえば設計中にはフレームに対して設定されるが,コンポーネントのように動作するフレーム上には設定されない。このフラグは常に csDesigning と一緒に表示される |