FMX.StdCtrls.TCustomButton.ModalResult
Delphi
property ModalResult: TModalResult read FModalResult write FModalResult default mrNone;
C++
__property System::Uitypes::TModalResult ModalResult = {read=FModalResult, write=FModalResult, default=0};
プロパティ
種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 |
---|---|---|---|---|
property | public | FMX.StdCtrls.pas FMX.StdCtrls.hpp |
FMX.StdCtrls | TCustomButton |
説明
ボタンのクリックでそのボタンの(モーダルな)親フォームが閉じられたかどうか、および、どのように閉じられたかを示します。
ボタンの ModalResult プロパティを設定することにより、ボタンのクリックで親のモーダル フォームを簡単に閉じることができます。ボタンがクリックされると、そのボタンの親フォームの ModalResult プロパティが、ボタンの ModalResult プロパティと同じ値に設定されます。
たとえば、ダイアログ ボックスに[OK]ボタンと[キャンセル]ボタンがある場合は、それらのボタンの ModalResult プロパティを設計時にそれぞれ mrOk
と mrCancel
に設定しておくことができます。実行時には、[OK]ボタンをクリックすると、ダイアログ ボックスの ModalResult プロパティの値が mrOk
に変わり、[キャンセル]ボタンをクリックすると、ダイアログ ボックスの ModalResult プロパティの値が mrCancel
に変わります。それ以上の処理が必要な場合を除いて、ボタンには OnClick イベント ハンドラは必要ありません。
System.UITypes ユニットに定義されている定数のうち、TModalResult 型の ModalResult プロパティに使用するものを次の一覧表に示します。
定数 | 値 | 意味 |
---|---|---|
|
0 |
結果なし。ユーザーがフォームを終了するまでのデフォルト値として使用されます。 |
|
idOK = 1 |
ユーザーは[OK]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
idCancel = 2 |
ユーザーは[キャンセル]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
idAbort = 3 |
ユーザーは[中止]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
idRetry = 4 |
ユーザーは[再試行]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
idIgnore = 5 |
ユーザーは[無視]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
idYes = 6 |
ユーザーは[はい]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
idNo = 7 |
ユーザーは[いいえ]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
idClose = 8 |
ユーザーは[閉じる]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
idHelp = 9 |
ユーザーは[ヘルプ]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
idTryAgain = 10 |
ユーザーは[やり直し]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
idContinue = 11 |
ユーザーは[続行]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
mrContinue + 1(12 つまり $C) |
ユーザーは[すべて]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
mrAll + 1(13 つまり $D) |
ユーザーは[すべていいえ]ボタンでフォームを終了しました。 |
|
mrNoToAll + 1(14 つまり $E) |
ユーザーは[すべてはい]ボタンでフォームを終了しました。 |
グローバル関数 IsAbortResult、IsAnAllResult、IsNegativeResult、IsPositiveResult のいずれかを使って ModalResult の値を確認できるほか、StripAllFromResult 関数を使用して、"すべて" 系のボタンに関連付けられている ModalResult 値を、対応する単純なボタン([OK]、[いいえ]、[はい]のいずれか)の識別値に変換できます。