System.ExceptObject
Delphi
function ExceptObject: TObject;
C++
extern DELPHI_PACKAGE TObject* __fastcall ExceptObject(void);
プロパティ
種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 |
---|---|---|---|---|
function | public | System.pas System.hpp |
System | System |
説明
現在の例外オブジェクトを返します。
ExceptObject 関数は,現在の例外オブジェクトを返します。この例外オブジェクトは,現在処理されている例外を表します。現在処理されている例外がない場合,ExceptObject は nil(Delphi)または NULL(C++)を返します。
ExceptObject は,例外変数(Delphi ではブロック内で,C++ では catch ステートメントで宣言)にアクセスできないときに便利です。これは,例外ハンドラが手続きを呼び出すときに,例外変数をスコープからはずした場合に起こります。また,Delphi のほかの例外ハンドラでも,例外変数を宣言できないため,アクセスできません。
メモ: ExceptObject により返されるオブジェクトは,例外ハンドラの終了後になくなってしまう場合があります。この場合,ExceptObject を使用しても,例外オブジェクトへの参照の保持や,例外の再生成ができません。いずれかの処理を実行する必要がある場合は,AcquireExceptionObject を呼び出してください。