System.Win.ScktComp.TServerClientThread
Delphi
TServerClientThread = class(TThread)
C++
class PASCALIMPLEMENTATION TServerClientThread : public System::Classes::TThread
プロパティ
種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 |
---|---|---|---|---|
class | public | System.Win.ScktComp.pas System.Win.ScktComp.hpp |
System.Win.ScktComp | System.Win.ScktComp |
説明
TServerClientThread は,Windows サーバーソケットによって受け入れられたクライアントソケットへの単一の接続で使用される実行スレッドです。
TServerWinSocket オブジェクトは,別々の実行スレッドで個々のクライアント接続を処理するための TServerClientThread オブジェクトを生成します。このため,サーバーソケットはほかの接続の処理効率にあまり悪影響を及ぼすことなく,クライアントソケットとの間の回線速度が低速でも読み書き処理を実行できるようになります。
TServerClientThread は以下の処理を行うための新しいプロパティを備えています。
スレッドおよびクライアントソケットに接続されている TServerClientWinSocket を生成した TServerWinSocket オブジェクトにアクセスする
スレッド固有のデータを格納およびアクセスする
TServerWinSocket によって保持されているスレッドキャッシュにスレッドを格納するかどうかを指定する
クライアントリクエストを頻繁に受信するアプリケーションでは,各クライアントに対して読み書きを処理するために TServerClientThread から下位クラスを派生させることもできます。これは,TServerClientThread オブジェクトが,関連付けられているサーバーソケットの OnClientRead および OnClientWrite イベントを使用するからです。これらのイベントはスレッドローカルでありません。