Vcl.Controls.TWinControl
Delphi
TWinControl = class(TControl)
C++
class PASCALIMPLEMENTATION TWinControl : public TControl
プロパティ
種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 |
---|---|---|---|---|
class | public | Vcl.Controls.pas Vcl.Controls.hpp |
Vcl.Controls | Vcl.Controls |
説明
TWinControl は,Microsoft Windows 画面オブジェクトのラッパーであるすべてのコントロールの基本クラスです。
TWinControl は,Microsoft Windows 画面オブジェクト(「ウィンドウ」)のラッパーとして機能するすべてのコントロールに共通する機能を提供します。基底のウィンドウをラップするコントロールには,以下の機能があります。
基底のウィンドウの機能を組み込む。たとえば,基底の画面オブジェクトがテキストエディタの場合,コントロールはエディタ機能を組み込み,テキストバッファを管理および表示できる
ユーザー入力フォーカスを受け取る。フォーカスを持つコントロールは,キーボード入力イベントを処理できる。一部のコントロールはフォーカスを持つと外観が変わる。たとえば,ボタンコントロールは通常,キャプションの周囲に四角形を描画することでフォーカスがあることを示す
子コントロールとして参照されているほかのコントロールのコンテナとして機能する。この関係は子の Parent プロパティで表される。コンテナコントロールは,独自のキャンバスを実装していないコントロールに対する表示サービスなど,重要なサービスを子に提供する。コンテナコントロールの例としては,フォーム,パネル,ツールバーがある
TWinControl をベースにしたコントロールでは,Microsoft Windows により提供される標準の画面オブジェクトや,VCL プログラマが開発してカスタマイズした画面オブジェクトを表示できます。
TWinControl の下位クラスには,ほとんどの種類のユーザーインターフェースオブジェクトをサポートする抽象基本クラスがあります。最も重要な下位クラスは,キャンバスを実装してペイントメッセージを処理するコードを提供する TCustomControl です。ほかに重要な抽象下位クラスには,TScrollingWinControl,TButtonControl,TCustomComboBox,TCustomEdit および TCustomListBox があります。新しいコントロールクラスを定義する場合は,TWinControl から直接継承する前に上の下位クラスを検討してください。
すべての TWinControl オブジェクトは,基底の Microsoft Windows 画面オブジェクトのウィンドウハンドルを提供する Handle プロパティを持っています。Handle プロパティを使用すると,VCL API を迂回して,基底のウィンドウに直接アクセスできます。