FMX.Objects.TSelection.MouseMove

提供: RAD Studio API Documentation
移動先: 案内検索

Delphi

procedure MouseMove(Shift: TShiftState; X, Y: Single); override;

C++

virtual void __fastcall MouseMove(System::Classes::TShiftState Shift, float X, float Y);

プロパティ

種類 可視性 ソース ユニット
procedure
function
public
FMX.Objects.pas
FMX.Objects.hpp
FMX.Objects TSelection

説明

マウス ポインタを TSelection オブジェクト上に移動したときに処理されます。


マウス ポインタを TSelection オブジェクト上に移動すると、このメソッドが繰り返し呼び出されます。呼び出されるときのマウス ポインタの座標は、移動しているマウス ポインタがその瞬間にある位置を反映して変わります。

パラメータ

MouseMove には次のパラメータがあります。

  • Shift -- TShiftState 型に属し、どのマウス ボタンが押されたか(ssLeft -- 左ボタン、ssRight -- 右ボタン)、またはマウス ボタンがクリックされたときにどのシフト キーが押されたか(ssShift -- SHIFT、ssCtrl -- CTRL、ssAlt -- ALT)を示す追加情報が渡されます。
  • XY -- TSelection オブジェクト内におけるマウス ポインタのローカル座標(ピクセル)です。

機能

MouseMove は次の処理を実行します。

  1. MouseMove は継承された FMX.Controls.TControl.MouseMove メソッドを呼び出します。結果は次のようになります。
  2. マウス ボタンが押されていない場合:
    1. グリップ コントロール上にマウス ポインタがあるかどうかをチェックします。
      • マウス ポインタがグリップ コントロール上にある場合は、マウス ポインタがその上にあるグリップ コントロールにサイズ変更矢印が表示されます。
      • マウス ポインタがグリップ コントロールの外に移動すると、サイズ変更矢印が消えます(表示されている場合)。
    2. 選択されている図形が再描画されます。
  3. マウスの左ボタンが TSelection オブジェクト内で押されている場合:
    1. TSelection オブジェクト(図形)がマウス ボタンが押された時点での座標を基にした開始位置から、マウスの現在の座標による終了位置に向かって移動します。
      • ParentBoundsTrue の場合、TSelection オブジェクト(図形)は、親コントロールの境界内で移動します。
      • ParentBoundsFalse の場合、TSelection オブジェクト(図形)は、現在の TCanvas オブジェクトの境界内で移動します。
    2. OnTrack イベントに対するカスタマのイベント ハンドラを呼び出します。
  4. マウスの左ボタンが TSelection オブジェクトのグリップ コントロールのいずれかで押されている場合:
    1. TSelection オブジェクト(図形)のサイズが、選択したグリップ コントロールの移動分に従って変更されます。
      • ParentBoundsTrue の場合、TSelection オブジェクト(図形)は、親コントロールの境界内でサイズが変更されます。
      • ParentBoundsFalse の場合、TSelection オブジェクト(図形)は、現在の TCanvas オブジェクトの境界内でサイズが変更されます。
      • ProportionalTrue の場合、オブジェクト(図形)は、Width/Height の比率を維持したままサイズが変更されます。
    2. OnTrack イベントに対するカスタマのイベント ハンドラを呼び出します。
    3. 選択されている図形が再描画されます。


public MouseMove メソッドをオーバーライドして、マウス ポインタを TSelection オブジェクト上に移動したときの応答をカスタマイズできます。

関連項目