System.Classes.TComponentState
Delphi
type TComponentState = set of (csLoading, csReading, csWriting, csDestroying, csDesigning, csAncestor, csUpdating, csFixups, csFreeNotification, csInline, csDesignInstance);
C++
typedef System::Set<System_Classes__55, System_Classes__55::csLoading, System_Classes__55::csDesignInstance> TComponentState;
プロパティ
| 種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 | 
|---|---|---|---|---|
| set typedef | public | System.Classes.pas System.Classes.hpp | System.Classes | System.Classes | 
説明
TComponentState 型は,コンポーネントの現在の状態を示すフラグのセットです。
TComponentState 型は,TComponent インスタンスの ComponentState プロパティに使用できる状態フラグのセットを定義します。次の表に,TComponentState 型がとりうる値と,各フラグの意味を示します。
| フラグ | コンポーネントの状態 | 
|---|---|
| csAncestor | コンポーネントは上位フォームで導入された。このフラグは,csDesigning が同時に設定されている場合にのみ設定される | 
| csDesigning | コンポーネントは,フォームデザイナで操作しているフォームにある | 
| csDestroying | コンポーネントを破棄しようとしている | 
| csFixups | コンポーネントは,まだロードしていない別のフォームのコンポーネントにリンクしている。このフラグは,すべての未解決の問題が解決したときにクリアされる | 
| csFreeNotification | 当該コンポーネント自体が破棄されたときに通知するように,1 つまたは複数のほかのコンポーネントから当該コンポーネントに要求があった。このフラグは,ほかのコンポーネントが当該コンポーネントの FreeNotification メソッドを呼び出すときに設定される | 
| csInline | コンポーネントが,設計時に変更できフォームに埋め込める最上位のコンポーネントである。このフラグを使用すると,ロード時と保存時にネストされたフレームを識別できる | 
| csLoading | フィルタオブジェクトがコンポーネントをロードしている。最初にコンポーネントが作成されてから,コンポーネントおよびその子コンポーネントが完全に読み込まれ,Loaded メソッドが呼び出されるまでクリアされない場合,このフラグが設定される | 
| csReading | コンポーネントは,ストリームからプロパティ値を読み取っている。csReading フラグが設定されているときも,常に csLoading フラグが設定されていることに注意する。つまり,csReading は,コンポーネントをロードしている過程で,プロパティ値の読み込みを行っている間に設定される | 
| csUpdating | コンポーネントは,上位フォームでの変更を反映するために更新されている。このフラグは,csAncestor が同時に設定されている場合にのみ設定される | 
| csWriting | コンポーネントは,ストリームにプロパティ値を書き込んでいる | 
| csDesignInstance | コンポーネントは,デザイナのルートオブジェクト。たとえば設計中にはフレームに対して設定されるが,コンポーネントのように動作するフレーム上には設定されない。このフラグは常に csDesigning と一緒に表示される |