ツールバーとクール バーを設計する
アプリケーション ユーザー インターフェイスの開発:インデックス への移動
ツールバーはメニュー バーの下に位置するパネルで、通常はフォームの上端に水平に表示されます。ツールバーには主にボタンなどのコントロールが入ります。クール バー(リバーとも呼ばれる)はツールバーの一種で、移動やサイズ変更が可能なバンドにコントロールを表示します。複数のパネルをフォームの上端に配置した場合は、縦方向に追加順に並べられます。
ツールバーには各種コントロールを配置できます。ボタンのほかにカラー グリッド、スクロール バー、ラベルなども配置できます。
複数の方法でツールバーをフォームに追加できます。
- フォームにパネルを置き(TPanel)、そのパネルにコントロール(一般にスピード ボタン)を追加します。
- TPanel の代わりにツールバー コンポーネント(TToolBar)を置き、それにコントロールを追加します。TToolBar は、ボタンその他のコントロールを管理し、配置を決め、サイズと位置を自動的に調整します。ツールバーのツール ボタン(TToolButton)を使用すると、TToolBar によりボタンが機能によって簡単にグループ化され、その他の表示オプションが提供されます。
- クール バー コンポーネント(TCoolBar)を置き、それにコントロールを追加します。クール バーは、個々に移動やサイズ変更が可能なバンドの上にコントロールを表示します。
ツールバーをどのように実装するかは、作成するアプリケーションの種類によります。パネル コンポーネントを利用することの利点は、ツールバーのルック&フィールを一元的に制御できる点です。
ツールバーおよびクール バー コンポーネントを使用することは、ネイティブの Windows コントロールを使用することを意味するため、作成するアプリケーションが Windows アプリケーションのルック&フィールを持つことを保証します。これらのオペレーティング システムのコントロールが将来変更された場合、作成したアプリケーションも同様に変わります。また、ツールバーとクール バーは同じ Windows コンポーネントに依存するため、作成するアプリケーションには COMCTL32.DLL が必要です。ツールバーとクール バーは、Windows NT 3.51 のアプリケーションではサポートされていません。
次のセクションでは、以下の方法について説明します。
- パネル コンポーネントを使ってツールバーを追加する
- ツールバー コンポーネントを使ってツールバーを追加する
- クール バー コンポーネントの追加
- クリックへの応答
- 非表示のツールバーを追加する
- ツールバーを表示/非表示する