同じアプリケーションでの別のデータセットへのクライアント データセットの接続
他のデータセットへの接続 への移動
プロバイダ コンポーネントを使用すると、TClientDataSet を別の(ソース)データセットに接続することができます。プロバイダは、データベース情報を転送可能なデータ パケット(クライアント データセットが使用可能なもの)にまとめたり、デルタ パケットとして受け取った更新(クライアント データセットが作成したもの)をデータベース サーバーに適用します。このアーキテクチャを次の図に示します。
このアーキテクチャは、データベース サーバーがローカル データベースかリモート データベース サーバーかに応じて、単層アプリケーションまたは 2 層アプリケーションになります。データベース情報を操作するロジックは、データ モジュールに分離されてはいるものの、ユーザー インターフェイスを実装しているのと同じアプリケーションに含まれます。
クライアント データセットをプロバイダにリンクするには、クライアント データセットの ProviderName プロパティにプロバイダ コンポーネントの名前を設定します。プロバイダはクライアント データセットと同じデータ モジュールに含まれていなければなりません。プロバイダをソース データセットにリンクするには、プロバイダの DataSet プロパティを設定します。
クライアント データセットをプロバイダにリンクし、プロバイダをソース データセットにリンクすると、データベース レコードの取得や表示、レコード間の移動に必要な詳細は、これらのコンポーネントがすべて処理してくれます(ただし、ソース データセットがデータベースに接続されていることが前提です)。ユーザーによる編集内容をデータベースに適用するには、クライアント データセットの ApplyUpdates メソッドを呼び出せばよいだけです。
クライアント データセットをプロバイダと一緒に使用する方法の詳細は、「クライアント データセットでのプロバイダの使用」を参照してください。