配列プロパティの作成
プロパティの作成:インデックス への移動
プロパティの中には、配列のようにインデックス付けするのに向いているものがあります。たとえば、TMemo の Lines プロパティは、メモのテキストを構成する文字列のインデックス付きリストです。これを文字列の配列として扱うことができます。Lines を使用すると、大きいデータ集合(メモ テキスト)の特定の要素(文字列)に無理なくアクセスすることができます。
配列プロパティは、以下の点を除き、他のプロパティと同じように宣言されます。
- 宣言に 1 つ以上のインデックスが含まれ、それぞれに型が指定されています。インデックスはどのような型でもかまいません。
- プロパティ宣言の read 部と write 部が指定されている場合、それらはメソッドでなければなりません。フィールドであってはいけません。
配列プロパティの read 部と write 部のメソッドは、インデックスに対応する追加パラメータを取ります。これらのパラメータは、宣言で指定されたインデックスと同じ順序および同じ型でなければなりません。
配列プロパティと配列には、いくつか重要な違いがあります。配列のインデックスとは異なり、配列プロパティのインデックスは整数型でなくてもかまいません。たとえば、プロパティを文字列でインデックス付けすることができます。さらに、配列プロパティの場合、参照できるのは個々の要素のみで、プロパティの全範囲を参照することはできません。