fcvt

stdlib.h：インデックス への移動

ヘッダーファイル

stdlib.h

カテゴリ

変換ルーチン，演算ルーチン

プロトタイプ

char *fcvt(double value, int ndig, int *dec, int *sign);

説明

浮動小数点数を文字列に変換します。

fcvt は，value を左端の有効桁数から始まり，小数点以下 ndig 桁のヌルで終わる文字列に変換します。その後，文字列へのポインタを返します。文字列の先頭に対する小数点の位置は，dec を使って間接的に格納されます。dec が負の値の場合は，返された桁より左に小数点があることを意味します。文字列自体に小数点はありません。値の符号が負の場合，sign が指す値は 0 以外になり，正の場合は 0 になります。

余分な桁は，ndig で指定された小数点以下の桁数に丸められます。

戻り値

fcvt の戻り値は，静的データへのポインタです。その内容は，fcvt および ecvt を呼び出すたびに上書きされます。

例

 #include <stdlib.h>
 #include <stdio.h>
 int main(void)
 {
   char *str;
   double num;
   int dec, sign, ndig = 5;
   /* 通常の値 */
   num = 9.876;
   str = fcvt(num, ndig, &dec, &sign);
   printf("string = %10s decimal place = %d sign = %d\n", str, dec, sign);
   /* 負の値 */
   num = -123.45;
   str = fcvt(num, ndig, &dec, &sign);
   printf("string = %10s decimal place = %d sign = %d\n", str, dec, sign);
   /* 指数表記 */
   num = 0.678e5;
   str = fcvt(num, ndig, &dec, &sign);
   printf("string = %10s  decimal place= %d  sign = %d\n", str, dec, sign);
   return 0;
 }

移植性

POSIX	Win32	ANSI C	ANSI C++
	+