FireMonkey で AppAnalytics に対するユーザーの同意を得る方法

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TAppAnalytics コンポーネントでは、アクティビティ追跡を有効にする前にエンド ユーザーの同意を得ることにより、プライバシーを尊重します。ユーザーが同意しない場合、このコンポーネントは非アクティブなままで、データ追跡は行われません。

FireMonkey におけるユーザー同意を得る仕組み

FireMonkey に実装されている TAppAnalytics コンポーネントには、ユーザーの同意を得る仕組みが次の 3 とおり用意されています。

  • TAppAnalytics.PrivacyMessage プロパティ。このプロパティには、プライバシー メッセージを構成する文字列のリストを設定できます。ユーザーが TAppAnalytics コンポーネントを有効にしようとすると、[はい]ボタンと[いいえ]ボタンを備えたダイアログ ウィンドウに、このメッセージが表示されます。
PrivacynoticeFMX.png
  • ユーザーが[はい]をクリックした場合は、ユーザーが同意したことになるので、アクティビティ リスナ オブジェクトをインスタンス化し登録することができます。このようにして、ユーザーの同意が得られます。
  • ユーザーが[いいえ]をクリックした場合は、ユーザの許可が得られないので、アクティビティ リスナ オブジェクトを作成しないでください。この場合、TAppAnalytics コンポーネントは非アクティブなままです。
  • TAppAnalytics.OnPrivacyMessage イベント。あるいは、イベント ハンドラを実装して、アクティビティ追跡を許可するユーザー同意を得るためのカスタム メカニズムを定義することもできます。TAppAnalytics.OnPrivacyMessage イベントのハンドラには入力変数 Activate が含まれており、これをイベント ハンドラの中で True に設定する必要があります。このようにして、アクティビティ リスナ オブジェクトをインスタンス化し登録します。
  • AllowTracking プロパティ。他の 2 つの仕組みのいずれかを使って(あるいは、外的な何らかの法的契約書を通じて)ユーザーが既に同意している場合に限り、このプロパティを使用できます。このプロパティは、ユーザーの同意をアプリケーションの設定ファイルに保存し、アプリケーションの起動時にこの設定を取得できるようにするためのものです。

上記の仕組みの優先順位

これら 3 とおりの仕組みの優先順位は次のとおりです。

  1. AllowTracking プロパティ。
  2. TAppAnalytics.OnPrivacyMessage イベントのハンドラ。
  3. TAppAnalytics.PrivacyMessage プロパティ。

たとえば、OnPrivacyMessage イベントのハンドラを定義した場合は、このイベントが PrivacyMessage テキストより優先され、このテキストは表示されなくなります。

関連項目