Informix への接続(FireDAC)
データベース接続(FireDAC) への移動
このトピックでは、Informix データベースへの接続方法を説明します。
サポート対象バージョン
FireDAC ネイティブ ドライバでは、Informix バージョン 8 以降をサポートしています。
Windows 版クライアント ソフトウェア
FireDAC を使用するには、IBM INFORMIX ODBC DRIVER x86 ODBC ドライバまたは IBM INFORMIX ODBC DRIVER (64-bit) x64 ODBC ドライバをワークステーションにインストールしておく必要があります。これらのドライバは Informix Client SDK に含まれおり、次のサイトからダウンロードできます。
インストール後、<クライアント>\bin\setnet32
を実行してデータベース サーバーを登録します。
Informix ODBC ドライバが正しくインストールされていない場合は、接続を試みたときに以下の例外が発生します。
[FireDAC][Phys][ODBC][Microsoft][ODBC Driver Manager] Data source name not found and no default driver specified
ドライバのリンク
ドライバをリンクするには、以下のいずれかを行います。
- [ツール パレット]の[FireDAC Links]ページから、TFDPhysInfxDriverLink コンポーネントをドロップします。
- uses 句に FireDAC.Phys.Infx ユニットを追加します。
接続定義パラメータ
"<クライアント>\bin\setnet32" ユーティリティを使って、クライアント ワークステーションに Informix データベース サーバーを登録する必要があります。登録したデータベース サーバーにアプリケーションから接続するには、Server パラメータを使ってその名前を指定しなければなりません。また、Database、User_Name、Password の各パラメータも指定します(詳細は、「接続の定義(FireDAC)」を参照)。
DriverID=Infx
パラメータ | 説明 | 値の例 |
---|---|---|
Server | 登録したデータベース サーバーの名前です。 | ol_informix1170 |
Database | データベース名です。 | sysuser |
User_Name | Informix ユーザー名です。 | informix |
Password | データベース ユーザー パスワードです。'{' と '}' を含むパスワードはサポートされていません。 | i |
ReadTimeout | アプリケーションが接続からの読み取り中にタイムアウトするまでの時間(秒単位)を制御します(0 の場合は無限に待つことを示します)。たとえば、行の取得時などです。 | 30 |
WriteTimeout | アプリケーションがサーバーへのデータ送信を何秒間試みるかを指定します(0 は無限に待つことを示します)。この時間が経過すると、Informix ODBC ドライバは接続を閉じます。デフォルト値は 0 です。 | 30 |
LoginTimeout | 接続の確立中にアプリケーションがタイムアウトするまでの時間(秒単位)を制御します(0 の場合は無限に待つことを指定します)。 | 30 |
CharacterSet | クライアント ロケール(ODBC 接続パラメータ CLOC)を指定します。 | en_US.CP1252 |
StringFormat |
文字列値を表す方式を次のいずれかとして定義します。
|
Unicode |
ODBCAdvanced | その他の任意の ODBC 接続パラメータ値を追加で指定することができます。デフォルト値は "IGNOREWARNINGS=1" です。 | |
MetaDefSchema | デフォルト スキーマ名です。スキーマ名が MetaDefSchema と同じ場合、設計時コードではオブジェクト名からスキーマ名が省略されます。 | informix |
TxSupported | Informix データベースが SQL トランザクションをサポートしているかどうかを示します。
|
選択 |
TxRetainLocks | RETAIN UPDATE LOCK オプションが有効化か否かを示します。
|
Yes |
TxLastCommitted | LAST COMMITTED オプションが有効化か否かを示します。 アプリケーションが、他のセッションにロックされている行に対して読み込みを試行する、といった状況に便利です。 このオプションが有効な場合、データベース サーバーは、ロックが解放されるのを待たずに、その行の最後にコミットされたバージョンを返します。
|
Yes |
使用例
- Informix データベース サーバーに接続する場合:
DriverID=Infx Server=ol_informix1170 Database=sysuser User_Name=informix Password=mypwd MetaDefSchema=informix