RAD Studio とは

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RAD Studio は、Win32 アプリケーションを構築するための統合開発環境(IDE)です。 RAD Studio IDE には、開発ライフサイクルを効率化および簡素化するためのツール一式が用意されています。 IDE で利用できるツールは、使用している RAD Studio のバージョンによって異なります。 以下のセクションでは、これらのツールについて簡単に説明します。

ユーザー インターフェイスの設計

RAD Studio のビジュアル デザイナでは、コンポーネントを[ツール パレット]からフォームにドラッグ アンド ドロップすることで、グラフィカルなユーザー インターフェイスを作成できます。 このデザイナを使用して、豊富なビジュアル コンポーネント ライブラリ(VCL)を使用する Windows フォーム アプリケーションを作成できます。 また、さまざまなバージョンの Windows 向けにアプリケーションをカスタマイズすることもできます。

コードの生成と編集

RAD Studio では、プロジェクトを開始するとすぐにアプリケーション コードの多くを自動生成します。 残りのアプリケーション ロジックを完成できるように、テキストベースのコードエディタには、リファクタリング、同期編集、コード補完、キー マクロの記録、カスタム キーマッピングなどの機能が備わっています。 また、構文の強調表示機能およびコードの折りたたみ機能が用意されているので、コードの可読性に優れ、コード内を簡単に移動できます。

アプリケーションのコンパイル、デバッグ、および配置

IDE 内では、コンパイラ オプションを設定したり、アプリケーションをコンパイルおよび実行したり、コンパイラ メッセージを表示することができます。 RAD Studio は、MSBuild をビルド エンジンとして統合しています。 コンパイル コマンドとビルド コマンドの両方で MSBuild が呼び出されます。 明示的に MSBuild を実行するには、コマンド ラインを使用するか、Windows の[スタート]メニューからアクセスできる[RAD Studio Command Prompt]を使用します。 RAD Studio コマンドプロンプトを選択すると、コマンド コンソール ウィンドウが開き、自動的に、MSBuild の実行可能ファイルのパスが設定され、環境変数 BDS がユーザーのインストール ディレクトリを指すように設定されます。

[プロジェクト|オプション...]ダイアログで設定できるコンパイラ オプションなどのいくつかのプロジェクト オプションは、名前付きビルド構成として保存し、後で特定のプロジェクトに適用することができます。 デフォルトでは、IDE には[Debug][Release]のビルド構成が用意されています。

統合 Win32 デバッガでは、実行時エラーおよび論理エラーを検出して修正したり、プログラムの実行を制御したり、コードをステップ実行して変数をチェックしたりデータ値を変更することができます。

アプリケーションのモデリング

UML モデリングは、コードを書き始める前にビジュアルな設計を詳細に作成する作業です。 アプリケーションのパフォーマンス、有効性、保守性の向上に役立ちます。

関連項目