strcat_s、wcscat_s

string.h：インデックス への移動

ヘッダー ファイル

string.h、_str.h

カテゴリ

メモリおよび文字列操作ルーチン、インライン ルーチン

プロトタイプ

errno_t *strcat(char * _RESTRICT dest, rsize_t destmax, const char * _RESTRICT src);

errno_t *wcscat(wchar_t * _RESTRICT dest, rsize_t destmax, const wchar_t * _RESTRICT src);

説明

strcat、mbscat、wcscat の代わりとなるもので、セキュリティが強化されています。

一方の文字列をもう一方の文字列の末尾に追加します。

strcat_s は、src のコピーを長さが destmax 以下になるように dest の末尾に追加します。 '\0' の後の文字はコピーされません。 追加後の文字列の長さは strlen(dest) + strlen(src) になります。 src と dest が部分的に重なる場合、コピーは行われません。 実行時制約違反が発生した場合、dest[0] には NULL が設定されます。

戻り値

strcat_s は、成功した場合にはゼロを返し、そうでない場合にはゼロ以外を返します。

例

#include <string.h>
#include <stdio.h>
int main(void)
{
   char destination[25];
   char *c = "C++";
   char *Embarcadero = "Embarcadero";
   strcpy_s(destination, 12, Embarcadero);
   strcat_s(destination, 20, c);
   printf("%s\n", destination);
   return 0;
}

移植性

	POSIX	Win32	ANSI C	ANSI C++
strcat_s	+	+	+	+
wcscat_s		+	+	+

関連項目

• セキュア C ライブラリ