TTable の利用
メモ: ボーランド データベース エンジン(BDE)の使用は推奨されません。今後 BDE は機能拡張されません。たとえば、BDE では Unicode がサポートされていません。BDE を使用して新たに開発しないことをお勧めします。既存のデータベース アプリケーションを BDE から dbExpress に移行することを検討してください。
TTable は、基礎になるデータベーステーブルの完全な構造とデータをカプセル化しています。TTable には、TDataSet が持つ基本的な機能とテーブルタイプのデータセットに特有な機能のすべてが実装されています。
TTable は BDE 対応データセットの一種であるため、通常はデータベースとセッションに関連付ける必要があります。データベースとセッションに関連付けたデータセットは、特定のデータベーステーブルに結びつけることができます。この処理は、TableName プロパティを設定することによって行い、Paradox、dBASE、FoxPro、またはカンマ区切りのテキストのテーブルを使用する場合は TableType プロパティも設定します。
メモ: テーブルと、データベース、セッション、またはデータベーステーブルとの関連を変更するときには、テーブルは閉じていなければなりません。また、TableType プロパティを設定するときもテーブルが閉じている必要があります。ただし、テーブルを閉じてこれらのプロパティを変更するには、その前に、保留状態になっているすべての変更を登録または破棄します。キャッシュアップデートが有効な場合、ApplyUpdates メソッドを呼び出し、登録された変更をデータベースに書き込みます。
操作の対象が Paradox、dBASE、FoxPro、カンマ区切り ASCII テキストテーブルなどのローカルデータベーステーブルの場合、 TTable は特別な機能をサポートしています。以下のトピックでは、この機能を実行するための特別なプロパティとメソッドについて説明します。
さらに TTable コンポーネントでは、BDE のバッチ処理機能(テーブルレベルで、一連のレコードすべて追加、更新、削除、コピーする操作)も利用することができます。このサポートについては、「別のテーブルからのデータのインポート」で説明します。