オーディオの録音

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チュートリアル：FireMonkey のオーディオ/ビデオ機能 への移動

このチュートリアルでは、FireMonkey を使ってオーディオ メディア データを記録する方法を説明します。

サポート対象のファイル形式

プラットフォームに応じて、以下の形式でメディア ファイルを保存し使用することをお勧めします。

  • .wav（Windows の場合）
  • .caf（iOS および macOS の場合）
  • .3gp（Android の場合）

MP3 ファイルなど、他の種類のメディア ファイルを再生することもできます。

フォームの設計

  1. ［ファイル｜新規作成｜マルチデバイス アプリケーション｜空のアプリケーション］を選択します。
  1. TGridLayout をフォームに追加します。このレイアウトを選択した状態で、［オブジェクト インスペクタ］で以下のように設定します。
    • Align を MostTop に。
    • ItemWidth をフォーム全体の幅の半分に。
  2. 2 つの TFlowLayout オブジェクトを TGridLayout に追加します（2 つ目のフロー レイアウトは次のチュートリアル「オーディオ ファイルの再生」で使用します）。
  3. 1 つ目の TFlowLayout に以下を追加します。
    • TLabel。テキストを「Recording」に設定します。
    • データの録音を開始するための TButton。
    • データの録音を停止するための TButton。
  4. 2 つのボタンの名前を「RecordButton」および「StopButton」に変更します。
  5. StopButton の Enable プロパティを False に設定して無効にします。
  6. TSaveDialog をフォームに追加します。
  7. TImage を追加します。TImage の Bitmap プロパティを、録音処理を示す画像に設定します。録音処理に通常使われるアイコンは赤い丸です。
    フォームは次のようになります。
    Audio Record Form Design.png

実装

1. FMX.Media ユニットをインクルードします。
Delphi の場合： 
// Delphi version of the implementation
uses
 FMX.Media;
C++ の場合： 
// C++ version of the implementation
#include <FMX.Media.hpp>
2. Mic という TAudioCaptureDevice 型の public メンバを TForm1 クラスに宣言します。
Delphi の場合： 
type
  TForm1 = class(TForm)
   // ...............
  public
    Mic: TAudioCaptureDevice;
C++ の場合： 
  class TForm1 : public TForm
  // ...............
  public:
    TAudioCaptureDevice *Mic;
3. 画像の Opacity プロパティを 0 に設定します。この画像は、録音処理が開始したときにのみ表示されます。
4. ［Record］ボタンをダブルクリックして、OnClick イベント ハンドラを追加します。
Delphi の場合： 
procedure TForm1.RecordButtonClick(Sender: TObject);
begin
  //Get the default microphone
  Mic := TCaptureDeviceManager.Current.DefaultAudioCaptureDevice;
  if Mic <> nil then
  begin
    //Set the SaveDialog filter to choose only the supported extension  
    SaveDialog1.Filter :=  Mic.FilterString;
    if SaveDialog1.Execute then
    begin
      RecordButton.Enabled := false;
      StopButton.Enabled := true;
      //Gets the name of the file where to save the recorded data
      Mic.FileName := SaveDialog1.FileName;
      Mic.StartCapture;
      Image1.Opacity:=1;
    end;
  end
  else
  begin
    ShowMessage('Audio capturing device not available');
  end;
end;
C++ の場合： 
void __fastcall TForm1::RecordButtonClick(TObject *Sender) 
{
  //Get the default microphone
  Mic = TCaptureDeviceManager::Current->DefaultAudioCaptureDevice;
  if (Mic != NULL) 
  {
    //Set the SaveDialog filter to choose only the supported extension
    SaveDialog1->Filter = Mic->FilterString;
    if (SaveDialog1->Execute()) 
    {
      RecordButton->Enabled = 0;
      StopButton->Enabled = 1;
      //Gets the name of the file where to save the recorded data
      Mic->FileName = SaveDialog1->FileName;
      Mic->StartCapture();
      Image1->Opacity = 1;
    }
  }
  else
    ShowMessage("Audio capturing device not available.");
}
5. ［Stop］ボタンをダブルクリックして、OnClick イベント ハンドラを［Stop］ボタンに追加します。
Delphi の場合： 
procedure TForm1.StopButtonClick(Sender: TObject);
begin
  if (Mic <> nil) and (Mic.State = TCaptureDeviceState.Capturing) then
  begin
    Mic.StopCapture;
    Image1.Opacity := 0;
    StopButton.Enabled := false;
    RecordButton.Enabled := true;
  end;
end;
C++ の場合： 
void __fastcall TForm1::StopButtonClick(TObject *Sender) 
{
  if ((Mic != NULL) && (Mic->State == TCaptureDeviceState::Capturing)) 
  {
    Mic->StopCapture();
    Image1->Opacity = 0;
    StopButton->Enabled = 0;
    RecordButton->Enabled = 1;
  }
}

アプリケーションの実行

1. プロジェクトを実行するには、F9 キーを押します。
2. オーディオ データの録音を開始するには、［Record］ボタンを押します。SaveDialog が開きます。
3. 録音したデータを保存するパスとファイル名を選択します。
4. 録音を停止するには、［Stop］ボタンを押します。StopCapture メソッドを呼び出して録音を終了しなければ、メディア プレーヤーで再生しようとしたときに保存ファイルが正しくデコードされません。

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関連項目

サンプル

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