デフォルト値の指定
プロパティの保存と読み込み への移動
Delphi コンポーネントでは、自らのプロパティ値がデフォルト値と異なる場合にのみ、それらのプロパティ値を保存します。Delphi では、他に特に指定がない限り、プロパティにはデフォルト値がないと見なされます。つまり、コンポーネントはプロパティをその値によらず常に保存します。
プロパティのデフォルト値を指定するには、default 指令と新しいデフォルト値をプロパティ宣言の末尾に付け加えます。
プロパティの再宣言時にデフォルト値を指定することもできます。実は、プロパティを再宣言する理由の 1 つは、異なるデフォルト値を指定することなのです。
__property Alignment = {default=taCenter};
メモ: デフォルト値を指定しても、オブジェクトの作成時にその値がプロパティに自動的に割り当てられるわけではありません。必要な値がコンポーネントのコンストラクタで必ず割り当てられるようにする必要があります。コンポーネントのコンストラクタで値が設定されないプロパティは 0 値と見なされます。つまり、その記憶域データが 0 に設定されるとき、それはさまざまな値に解釈されます。こうして、たとえば、数値はデフォルトで 0 に、論理値はデフォルトで False に、ポインタはデフォルトで nil になります。心配なら、コンストラクタ メソッドで値を割り当てます。